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こだわりを散りばめて戸建てで実現させた
アトリエ併設の住まい

こだわりを散りばめて 戸建てで実現させた アトリエ併設の住まい

夢の実現に向けて

自然豊かな郊外の住宅地に建つ、北村さん夫妻の住まい。玄関から一歩足を踏み入れると、輸入壁紙やアンティークの家具が配されたこだわりの空間が広がる。

「いつかは一戸建てを建てようと、結婚後すぐに“住宅貯金”を始めたんです」と話すのは、ビーズ作家の北村博子さん。土地を探すうちに現在の敷地に出会い、家づくりを決意。「趣味で所属するサッカーチームの練習場が近くにあることもあって、夫もこの場所に家を建てることに大賛成してくれました」。

待望の家づくりにあたり、博子さんはそれまで思い描いていたイメージを実現するために、随所に工夫をこらしたという。


四つ並んだ窓がかわいらしい出窓が主役のリビングは、白を基調にグリーン系でコーディネート。の天井が窓から午後の光がたっぷりと降り注ぐ。
四つ並んだ窓がかわいらしい出窓が主役のリビングは、白を基調にグリーン系でコーディネート。の天井が窓から午後の光がたっぷりと降り注ぐ。
お気に入りの木彫りのフレームをいかすために、窓のサイズにピッタリの木枠をオーダーで作ってもらった。下のブルーの花のランプはヨーロッパのアンティーク。
お気に入りの木彫りのフレームをいかすために、窓のサイズにピッタリの木枠をオーダーで作ってもらった。下のブルーの花のランプはヨーロッパのアンティーク。


リビングからキッチンへ向う博子さんを、アトリエから見る。クム産のペルシャ絨毯をリビングダイニングのあちこちに敷いている。
リビングからキッチンへ向う博子さんを、アトリエから見る。クム産のペルシャ絨毯をリビングダイニングのあちこちに敷いている。

光が降り注ぐ2階リビング

暮らしの中心となるリビングダイニングは、陽当たりなどを考えて2階に配置。階段から続くSOHOスペースを中心にリビングとダイニングキッチンを振り分けているため、それぞれのスペースでゆったりと過ごせる。

リビングの広さは6畳ほどだが、切妻屋根の形をそのまま活かしたスロープシーリングが実際以上の広さを感じさせる。窓から光と風がたっぷりと入る、のびやかで心地いい空間だ。「私は屋根裏みたいな天井が大好きなんです」と話す博子さん。この家を訪れるお客様も、みなさんこのリビングが気に入り、ソファでゆっくりくつろいでいくそうだ。

外観のアクセントにもなっている大きな出窓は、ハンドルをくるくると回して開閉するタイプ。「開口部の建具は家の表情を決めるパーツなので、こだわりました」。


ていねいに磨き込まれたキッチン。タイル壁には憧れのニッチを作ってもらった。
ていねいに磨き込まれたキッチン。タイル壁には憧れのニッチを作ってもらった。
窓辺に置かれたアンティークの温度計は、「ゴーグリーンマーケット」で手に入れたもの。
窓辺に置かれたアンティークの温度計は、「ゴーグリーンマーケット」で手に入れたもの。
ダイニングの照明は、ネットオークションで求めたもの。カウンターの上にはホワイトアイアンのフックを取付けた。
ダイニングの照明は、ネットオークションで求めたもの。カウンターの上にはホワイトアイアンのフックを取付けた。
作品づくりの合間に、大好きなコーヒーとチョコレートでほっとひと息。
作品づくりの合間に、大好きなコーヒーとチョコレートでほっとひと息。


お気に入りのものに囲まれる幸せ

清潔感あふれる白いタイルが印象的なダイニングキッチンは、照明や小物をアンティークテイストで統一。「アンティークショップに通ったり、インターネットのオークションで入手したり、こまめに好きなものを探しました」という博子さん。そのこだわりは徹底していて、札幌のお店まで足を運んだこともあるというほど。

「新築の家に、ただアンティークを置いてもとけ込まないので、アイテムを厳選したり、リメイクすることで、こなれた雰囲気をつくります」(博子さん)。こうした工夫は雑貨や小物だけでなく、家そのもにも発揮されている。キッチンや階段の壁にニッチをつくったり、ブラケットを装飾兼目隠しとして取り付けるなど、オリジナルな発想で家づくりを楽しんでいるのだ。


博子さんの好きなもので埋め尽くされたアトリエ。「LDKとつながりつつも集中できるこのアトリエが、いちばん好きな場所です」。
博子さんの好きなもので埋め尽くされたアトリエ。「LDKとつながりつつも集中できるこのアトリエが、いちばん好きな場所です」。
アトリエの片隅には、アンティークのミシンが。「以前からほしかったんです。手芸好きのアトリエにはこれがなくっちゃ(笑)」
アトリエの片隅には、アンティークのミシンが。「以前からほしかったんです。手芸好きのアトリエにはこれがなくっちゃ(笑)」
2階のLDKから続くスキップフロアにアトリエを設けた。アトリエの下は収納とデスクコーナー。
2階のLDKから続くスキップフロアにアトリエを設けた。アトリエの下は収納とデスクコーナー。


北村さんのつくる「ビセルビーズ」は、小さなビーズで花のモチーフを編み込んだ、フレンチアンティークテイストのアクセサリー。ネックレスをひとつ作るのに数日かかるという手のこんだもの。
北村さんのつくる「ビセルビーズ」は、小さなビーズで花のモチーフを編み込んだ、フレンチアンティークテイストのアクセサリー。ネックレスをひとつ作るのに数日かかるという手のこんだもの。

おもちゃ箱のようなアトリエ

北村邸のいちばんの特徴であるアトリエは、スキップフロアに設けられている。「念願かなってつくったアトリエには、子どもの頃からの憧れを詰め込みました」というとおり、3畳ほどの空間に自作のアクセサリーや洋書、手づくりのフレームなどがディスプレイされている。

「生徒さんにレッスンするのは都心のお教室ですが、自分の作品づくりはこのアトリエで行います。2階のLDKと空間がつながっているので、家族の気配を感じながら作品がつくれるんです。このアトリエで作品づくりをするようになって、ビースの技術も格段にアップしました」。

家づくりを振り返り「マンションと違うのは、間取りが自由になるところ。アトリエを作ることができたのも、戸建てだったからこそです」と言う博子さん。「住んでからも、インテリアを変えたりと毎日楽しいですよ」と話す笑顔が印象的だった。


寝室のカーテンは、輸入物のレース生地を購入し手作り。花を象ったホルダーにも博子さんのこだわりが。
寝室のカーテンは、輸入物のレース生地を購入し手作り。花を象ったホルダーにも博子さんのこだわりが。
花の模様のタイルがポイントの洗面台。タオルホルダーもアンティーク仕様。
花の模様のタイルがポイントの洗面台。タオルホルダーもアンティーク仕様。
玄関を入ったところにある3畳の和室。来客時には寝室にもなるが、ふだんは建具を開け放ち広々と使っている。
玄関を入ったところにある3畳の和室。来客時には寝室にもなるが、ふだんは建具を開け放ち広々と使っている。
2階トイレの手洗いコーナー。輸入壁紙をあしらい、楽しい雰囲気に。
2階トイレの手洗いコーナー。輸入壁紙をあしらい、楽しい雰囲気に。
リビングの出窓やアトリエの丸窓が外観のアクセントになっている。
リビングの出窓やアトリエの丸窓が外観のアクセントになっている。


フランスアンティークなお花のアクセサリー bisseru

ビセルビーズアカデミー