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ランドスケーププロダクツ —1—Playmountainがセレクトする、
上質な暮らしをつくるアイテム

ランドスケーププロダクツ —1— Playmountainがセレクトする、 上質な暮らしをつくるアイテム。

初夏のおでかけに千駄ヶ谷はいかがだろうか。渋谷・原宿の喧騒から離れるとインテリアショップやアパレルショップが軒を列ね、ゆったりとした大人の時間が過ごせる。
その中でも、新旧の千駄ヶ谷ファンに愛されて止まないお店が、雑貨やインテリア、家具を扱う「Playmountain」と、カフェと国内外のセレクトされた食材が並ぶ「Tas Yard」だ。中原慎一郎さん率いるランドスケーププロダクツが展開するこのふたつの店舗はわずか100mほどしか離れていないので、はしごして巡るのがオススメ。今週は、Playmountainを紹介する。

生活を楽しくする、ジャンルレスなアイテム。

じっくりと商品を手に取り自分の生活にこれがどう寄り添っていくのかと考える時間が、ここでは何よりも愛おしく思えるだろう。
Playmountainに置かれているのは、中原慎一郎さんや、店長の池田陽介さんら目利きたちによって国内外からセレクトされた逸品だ。Man Made Objectsすなわち、「人間の持つ力かきっちりと発揮されたもの」を意味しなから、その対極にある「自然の創造物」と比へても見劣りしないものなのか? その“もの”は生活を楽しくするか? という判断基準に則った、ミッドセンチュリーのモダンファニチャーや一点もののオブジェ、現代のデザイナーによるプロダクツや工芸品など、インテリアに関連したさまざまなアイテムが並ぶ。


Playmountain
涼やかな食器は、これからの季節のマストバイ。
涼やかな食器は、これからの季節のマストバイ。
店長でバイヤーも務める池田陽介さん。
店長でバイヤーも務める池田陽介さん。


Playmountainのセンスが光る、カスタムメイドの木製家具。

他のインテリアとの調和がカギとなる木製家具だが、Playmountainの家具は、どんなアイテムと合わせてもしっくりとなじむ自由さがある。使われる材料も組み合わせも種類豊富で、単に機能的で合理的なだけでなくデザイン性にも優れた家具たちに、ついつい時間を忘れて見とれてしまうだろう。ダイニングテーブルやキャビネットなどはカスタムメイドも可能なので、空間を知りつくすPlaymountainにあれこれ委ねるのもよし。大切に使いたくなる、とっておきの家具が手に入るはずだ。


窓際に見えるのは、ウォールナットの天板にスチールの脚を合わせたダイニングテーブル。板の個性や特徴を活かした家具が得意。
窓際に見えるのは、ウォールナットの天板にスチールの脚を合わせたダイニングテーブル。板の個性や特徴を活かした家具が得意。

作り手の息づかいが聞こえる、MADE in 鹿児島の品々。

中原さんの出身地、鹿児島には丁寧でいい仕事をする作家さんが大勢いる。多くの鹿児島の作家さんと接してきた中原さんがここPlaymountainで紹介しているのは、「家にあったら」という、極めて実用性が高いアイテムだ。
「鹿児島は作家同士のコミュニケーションが盛んなので、作家同士が刺激し合い、質を高めています」と言う池田さん。もっと鹿児島のものづくりに出会いたくなったら……? ランドスケーププロダクツがプロデュースする地元鹿児島の民芸品や特産物を集めた「さつまもの」というイベントが国内各地であるので、そちらもチェックを。


すらっとした3本の鉄の脚と、キャスターがモダンな鹿児島の木工家具メーカーRoamのスツール。
すらっとした3本の鉄の脚と、キャスターがモダンな鹿児島の木工家具メーカーRoamのスツール。
鹿児島を拠点として活動するONE KILNがつくる磁器のボウルとプレートのセット。今までありそうでなかった色味、風合いでキッチンを楽しく華やかに。
鹿児島を拠点として活動するONE KILNがつくる磁器のボウルとプレートのセット。今までありそうでなかった色味、風合いでキッチンを楽しく華やかに。
鹿児島県の沈壽官窯と共同でスタートをしたCHIN JUKAN POTTERYの シュガーポット。リアルなフォルムと今までの薩摩焼にはない絶妙な色の釉薬が特徴。右に見えるのも“さつまもの”のRHYTHMの黒財布。
鹿児島県の沈壽官窯と共同でスタートをしたCHIN JUKAN POTTERYの シュガーポット。リアルなフォルムと今までの薩摩焼にはない絶妙な色の釉薬が特徴。右に見えるのも“さつまもの”のRHYTHMの黒財布。