Interior
ラタンチェア −１−ディティールにセンスが宿る
モダンなラタンチェア
これからの季節に取り入れたい涼しげなラタンチェアを特集。ベルギーで注目の気鋭ブランドOBJECTUMのモードなラタンチェア、マルセル・ワンダースが手がけたサイボーグチェアのラタンシリーズ、バウハウス出身のデザイナー、ハーバート・ヒルヒエによる鋼管と藤でつくられたミニマルなチェア、円錐形に編み上げられたユニークなラタンチェア、岡本太郎氏デザインによるアートなラタンスツールなど、デザイナーの拘りで細部まで緻密にデザインされたモダンなラタンチェアをご紹介。
《OBJECTUM Rattan Chair》
ベルギー人デザイナーSteven Vetters（スティーブンベッター）によるラタンのイージーチェア。ナチュラルなラタンに自由な曲線を描くアイアンフレームが斬新なモードなデザイン。ベルギーで注目の気鋭ブランドOBJECTUM（オブジェクタム）は、ファッション、テキスタイル、アートや各国の文化を様々なテーマ、スタイルで融合させ、より美しく魅せることを表現している。
《Cyborg Vienna》
マルセル・ワンダースが手がけたモードなチェア、サイボーグシリーズから、ラタンを用いた新作が登場。サイボーグチェアは、ポリカーボネイトベースに、異なる素材の背もたれを組み合わせた、異素材の融合がコンセプト。Cyborg Vienna（サイボーグ ヴィエナ）は、伝統的な籐編みの製法を採用したクラシカルでモダンなチェア。
《SANTA LUCIA CHAIR》
バウハウスで学び、ミース・ファン・デル・ローエの元で働いたデザイナー、Herbert Hirche（ハーバート・ヒルヒエ）がドイツのイタリア料理店の内装を手がけた際にデザインされたラタンチェア。鋼管と藤でつくられたミニマルなデザインで、緻密に計算されたサイドからのフォルムが秀逸。
《MONTAUK CHAIR》
ラタンを円錐形に編み上げたユニークなラタンチェア。コロンとした独特なフォルムが、包み込まれるような快適な座り心地を与えてくれる。モントークチェアは、ニューヨーク州最東端の半島ロングアイランドの突端に位置するモントークに由来。その名の通りビーチを思わせるリラックスした雰囲気作りに一役買ってくれるリゾートスタイルのチェア。
《サイコロ椅子》
岡本太郎氏デザインによるアートなラタンスツール、サイコロ椅子が、「岡本太郎生誕100年記念事業」のひとつとして復刻。1957年にパートナー敏子氏と山川ラタン製作所に赴き、その場でデザインを作製。制作上困難を極めた複雑な構造は、山川ラタン製作所の巧みな技術によるもの。岡本太郎はアトリエで、渡辺力のテーブルと一緒に自身のサイコロ椅子を使用していたという。
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