Column
日本茶の新潮流—2—artless craft
tea & coffee
「クラフト」をテーマに、少数規模の農園で作られた日本茶とコーヒーを提供する「artless craft tea & coffee」。無駄を削ぎ落とし、侘び寂びを感じられる店内は日本の美意識が随所に感じられ、思う存分日本茶を堪能することができる。
原宿の喧騒から離れた静かな小道にたたずむ「artless craft tea & coffee」は、日本茶とコーヒーがメインのショップ。近年はサードウェーブコーヒーの流行もあり、コーヒー専門店のオープンが目立つ中、お茶も楽しめるショップはなかなか珍しい。このユニークな店を作ったのはデザイナーの川上シュンさん。人と人とが交われる場所になるようにと自身の事務所の一角に店を開いた。川上さんは趣味で始めた茶道の道から、もっと多くの人に日本茶も楽しんでほしいと「クラフト」をコンセプトに、小規模農園で無農薬有機栽培の日本茶を提供している。ラインナップは、京都・柳桜園から選ばれた、くき玉露、有機玄米茶、有機焙じ茶、かり番茶の煎茶4種類。あまり親しみのない人にも香りや味の違いを楽しめるよう飲み比べのセットも用意している。また、オーガニックミルクで作る、焙じ茶ラテも人気。まろやかな味わいが楽しめる。
コーヒーは軽井沢の名店「丸山珈琲」の協力を得て、マイクロミルやマイクロロットと呼ばれる小規模農園で作られた豆を取り入れている。たくさんの種類がある中で、「artless craft tea & coffee」ではその国や風土、生産背景などを感じられるシングルオリジンコーヒーを選ぶようにしているという。それらを季節ごとに切り替え、旬のシングルオリジンコーヒーを2種類用意。その時々の気分によって飲みたいものをバリスタのリコメンドとともに選ぶことができ、オーダーを受けてから一杯ずつ、丁寧にハンドドリップで淹れて提供する。また、タンブラーやマグなどオリジナルグッズも展開。“飲む”楽しみをさらに広げる。
クラフトつながりで、日本やスペインのクラフトビールもラインナップしている。また、artlessがデザインを手がけた愛媛みかんジュース「10“TEN”」、スタイリッシュなデザインのスパークリングウォーター「san benedetto」なども並び、幅広い客層が楽しめるようになっている。
飲み物以外にグッズも展開。フラワーアーティストの田中孝幸さんが主宰するUNITED FLOWERSのボタニカルアートは、小さな空間でも取り入れやすいミニサイズの多肉植物。店のテーマカラーでもあるブラックのポッドに入った幾何学的なフォルムの植物はミニマルな魅力があり、置いてあるだけでもインテリアの一部になる。家にいるときのような心地よさが感じられるようにと、木をふんだんに使った店内によく映え、訪れる人の心を癒している。
飲み物以外にグッズも展開。フラワーアーティストの田中孝幸さんが主宰するUNITED FLOWERSのボタニカルアートは、小さな空間でも取り入れやすいミニサイズの多肉植物。店のテーマカラーでもあるブラックのポッドに入った幾何学的なフォルムの植物はミニマルな魅力があり、置いてあるだけでもインテリアの一部になる。家にいるときのような心地よさが感じられるようにと、木をふんだんに使った店内によく映え、訪れる人の心を癒している。
artless craft tea & coffee
東京都渋谷区神宮前3-21-16
※3月以降、中目黒に移転予定。
電話番号非公開
11:00〜20:00、水曜12:00〜19:00
火曜休み
東京都渋谷区神宮前3-21-16
※3月以降、中目黒に移転予定。
電話番号非公開
11:00〜20:00、水曜12:00〜19:00
火曜休み