Fashion
T shirts-2ジェームス・ボンドも愛用
英国の老舗「SUNSPEL」
英国最古のアンダーウェアブランド「SUNSPEL」が、日本初の路面店を表参道にオープン。良質の素材、洗練されたシルエットなど、さまざまなこだわりが詰まった究極のスタンダードアイテムを展開するブランドの魅力を紹介する。
素材のこだわり
SUNSPELを語る上で素材の話は欠かせない。「シンプルな日常着を美しい素材で作る」というトーマス・ヒルのフィロソフィーは、自社で新素材の開発に挑戦するという姿勢によって受け継がれているという。世界中から最高級の原材料を求め、ピケ、ループバック、セルロックといった上質な素材を数多く生み出してきた。素材はそれぞれ「Quality」の頭文字「Q」と番号によって分類されている。たとえば、Q82は良質のコットンジャージーで、世界初のTシャツに使われたライル・コットンを継承する素材だ。SUNSPELのアイコニックアイテムでもあるTシャツは、ほんの少しのマイナーチェンジをのぞけば、ほぼ1950年代のオリジナルデザインのままだという。これだけ長く愛される理由には、丈夫でありながら快適な着心地、洗練されたシルエットにある。デニムと合わせてもスーツと合わせてもすんなりとなじみ、クラシカルでモダンなスタイルに仕上げてくれる心強いアイテムだ。
ジェームス・ボンドに愛される理由
控えめでありながら、さりげなくフォーマルな装いを求めるならポロシャツがおすすめだ。こちらも1950年代から作り続けられているサンスペルのアイコンアイテムの一つであり、当時から洗練されたシルエットと着心地にこだわって作り続けられてきた。現在も数多くのファンがいるが、その中にはあのジェームス・ボンドも名を連ねている。映画『007 カジノ・ロワイヤル』の衣装デザインを担当したリンディ・ヘミングは、ダニエル・クレイグがジェームス・ボンドを演ずる記念すべきこの1本目に、Tシャツ、アンダーウェアのすべてをサンスペルで作ることを提案したという。その理由について彼女は「クラシックで流行にとらわれず、仕立てが美しいから。クオリティーはさることながら、『英国らしさ』に関しても完璧なコラボレーションができる」とコメントしている。特に印象的なのはビーチでリヴィエラ・ポロシャツを着るダニエル・クレイグだ。彼のために仕立てられたというポロシャツは短い袖と絞ったシルエットが特徴的。チノパンやジーンズと合わせれば、気取らないクラシックなスタイルを楽しむことができる。
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