Interior
照明ベストセレクション −2− あたたかな空間をつくりだす
懐かしくて新しいペンダントライト
夜が待ち遠しくなるようなあたたかい照明は、シェードの素材と光の拡散が決め手。今回は、木製・布製・シェルなど温もりのある素材の名作ペンダントや、光の拡散を丁寧に計算したコンテンポラリーなペンダントライト、そして、あらゆるデザイン賞を総ナメにした話題のデザイン電球などを紹介する。
《LC Shutters》designed by Louise Campbell
ルイスポールセンの新作「LC シャッターズ」は、南欧の町を夕方歩いているときに目にするような、優しい窓あかりを連想させるペンダントライト。デンマークで注目の若手デザイナー、ルイーズ・キャンベルによるデザインで、コンセプトはグレア(眩しさ)の減少と、光を部屋に広げることとの間のバランス。窓のシャッターが半開、あるいは全開され、幾重ものスリットから漏れる光がデコラティブなファサードになっているイメージだ。また、シェードの中の光は直接見ることができないようカバーがされている。参考映像はこちら
《Fun》designed by Verner Panton
1964年、奇才ヴェルナー・パントンにより発表された「Fun」シリーズのシェルペンダントライト。1枚1枚手作業で、研磨機を使って磨かれた真珠貝が光を繊細に透過する。
ふんだんな真珠貝のディスクをランダムに重ねたシェードから漏れる光が、あたたかな空間を演出。自然光の中でも美しく、また風を受けるたびに涼しげな音色を響かせる。 天井が高い空間に映える1DMサイズと、場所を選ばないコンパクトな2DMサイズの2展開。独特の存在感を放つ自然素材をモダンに仕上げた逸品だ。
《Secto》designed by Seppo Koho
「セクト・デザイン」は セッポ・コホがデザインを手がける木製照明器具を専門とするフィンランドの照明ブランド。棒状の木材パーツがスリット状に並んだ美しく飽きのこないシンプルなデザインが特徴で、高品質なバーチ材を使って熟練の職人の手仕事でつくられている。木製のシェードが生み出す柔らかい光は、優しい印象の空間を演出する。
《torte》designed by flame
あたたかな空間をつくりだす布製のペンダントライト。側面と下面に同じ生地を使った平らな円筒形のデザインが特徴で、天井に近いところに設置すると間接光として部屋全体を明るくすることができる。布製では珍しい大きなシェードも魅力のひとつ。
《Don2-wood》designed by Toshiyuki Tani
照明作家、谷俊幸氏が手がける「Don2-wood」は木目の美しさが生かされたペンダントライトで、コンセプトは遊光。ポリプロピレンシートに薄くスライスした桜の突き板を貼り付け、木目をより際立たせたのが特徴だ。明かりをつけると木目がきれいに浮かび上がると同時に、天井には光と影で美しい花柄をつくる。
《frasco》designed by flame
「frasco」は明かりの広がりがそのままシェードのかたちになったデザインが特徴で、下方向への光が効果的に得られるレフ球を使用したペンダントライト。 ペールグレー・ チャコールグレー・ディープブルー・ホワイト・サンド・カーキの全6色展開でシックなカラーバリエーションが豊富なのも魅力。
《PLUMEN 001》designed by HULGER & SAMUEL WILKINSON
「プルーメン 001」は2010年の発表以来、MoMAのパーマネントコレクションに選定されるなど、今最も注目を浴びているロンドン発のデザイン電球。単なる電球ではなく、見せるためにデザインされたチューブ型省エネ電球だ。そのまま裸電球として使ったり、シェードと合わせたり、また複数並べて吊るすなどアイデア次第でさまざまな表情を楽しむことができる。
「ラインミー」は今までにありそうでなかった照明用カラーケーブル。豊富なカラーバリエーションが魅力でプルーメンとの相性も良い。
shop list
三栄コーポレーション 03-3847-3548
Targetti Poulsen Japan 03-3586-5341
谷俊幸 045-594-1606
flame 0797-25-1305
ランピオナイオ 03-6273-7899
リンインクープ(LineMe) 092-725-8400
リンインクープ(Plumen) 092-725-8400