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紙の専門店-2-「ラカルタ」で上質な
ステーショナリーと出会う
フランス、アメリカ、ドイツ、チェコ、イタリアなど、さまざまな国々で見つけた良質な紙のアイテムを取り扱う「ラカルタ」。名入れやマークを入れられる、カスタムオーダーサービスにも注目。
白金台駅から徒歩10分ほど、プラチナ通りに面した場所に「ラカルタ」はある。2004年、当時日本ではあまりなじみのなかった、外国製のカードを取り扱う店としてスタートした。きっかけはフランス・パリで出会ったエングレービングカードだったという。小さな工房で、職人が一枚ずつ手作りで仕上げた銅板画のカードは、機械には出せない温かみが宿り、額に入れて飾りたくなるようなデザインが魅力。伝統的な製法で描かれるモチーフは動物や海の生物など約60種類があり、動物達の羽や毛並みなどを細部に至るまで丁寧に彫り上げた作りと、フレンチテイストあふれる色合いはまるで絵本のような世界観が楽しめる。残念ながら、現在は伝統的な製法を受け継ぐ職人が途絶えてしまったため生産は中止してしまい、ラ・カルタでは貴重なストックの中から販売を行っている。
フランス以外にもアメリカやベルギー、チェコ、イタリアなどさまざまな国のカードを取り揃えている。商品の約7割が海外製のものだ。アメリカから輸入されているカードには、アーティストによるハンドメイドのアイテムが豊富に揃う。繊細な色使いやラメをさりげなく使用した上品なカードは特に女性からの人気が高い。また、伝統的な製法で作り続けられるイタリア・フィレンツェのアイテムにも注目だ。品格漂うデザイン性はもちろんのこと、ペンが滑らかに走る書き心地の良さもファンが多い理由という。昨年からは京都で作られているアイテムの取り扱いも開始した。西陣の小さな工房で作られる「かみ添」は古典的な文様を施した、和の風合いがさりげなく漂うアイテムだ。
「ラカルタ」では、自分で選んだアイテムに名入れができるパーソナルステーショナリーサービスを行っている。豊富に揃うカードや封筒、便箋の中から好みのものを選び、そこに名前や言葉を好きなフォント、色で印刷することができる。また、銅板、サーモグラフィー、オフセットといった印刷方法も選ぶことができるのも特徴だ。独特の立体感が出る銅板はこだわり派の人に、さりげなく文字がのるオフセットは手軽に作ってみたいという人におすすめ。持ち主のキャラクターに合わせて、オリジナルで作るステーショナリーは、贈り物としても喜ばれるアイテム。ふだん何気なく使うアイテムにも一層の愛着がわきそうだ。加えて、紙だけでなく、ペンやステーショナリーボックスなどのアイテムも取り揃えている。使い心地はもちろんのこと、デザイン性にも優れたアイテムはデスク周りをより華やかに演出してくれる。