Interior
モダン和食器 – 2 –伝統とモダンが融合
暮らしに彩りを添える文様の器
和食器後編では、食卓に彩りを添える柄物のアイテムを紹介する。伝統柄と現代のモダンデザインが融合した華やかな豆皿、江戸時代から続く印判の染付の豆皿、柳宗理デザインの湯呑みと急須、有田焼400年の伝統とモダンを融合をしたプロジェクトの和食器や平安時代の花文柄が彫られた有田焼の皿など、和食器ならではの文様が魅力のモダンな器をセレクトした。
《有田焼のまめ皿のセット》
有田焼のまめ皿のセットは、元禄期の伝統柄を復刻した下絵に、現代の絵柄を大胆に施して作られたもので、伝統とモダンが融合したデザイン。木箱入りのセットなのでギフトにも向く。amabro(アマブロ)は、“表現の再構築”をコンセプトに、2006年に活動を開始したプロダクトブランド。
《文様柄の印判豆皿》
古くから着物に使われていた伝統的な小紋柄の文様を描いた豆皿。銅板転写によって作り出された転写紙を、一枚一枚手作業で貼り付けていく江戸時代から続く印判の染付の技法によって作られている。 日本の伝統的な美意識が、現代的なモダン空間にフィットする作品。
《柳宗理の湯呑・急須》
生活用具の工業生産品を数多く生み出した柳宗理デザインによる和食器シリーズの湯呑みと急須。白地に藍色のシンプルな模様を施した磁器で、湯呑みは重ねることができて、急須は洗いやすいように配慮されている。
《有田HOUENの飯碗》
有田焼ならではの透明感のある白磁に青の水玉模様、安定感のある曲線のフォルムが印象的な飯碗。「有田HOUEN」は、有田焼400年の伝統を生かしながら、伝統とモダンの融合をしているプロジェクトで、窯元とフォルムデザイナー、サーフェスデザイナーの協働による新しい取り組みをしている。
《縦縞・横縞の茶碗》
「サビ十草」は、鉄釉で焼き上げた茶碗で、懐かしくて新しい雰囲気の縦縞模様が魅力。藍色の横縞模様は、手仕事で描かれているため濃淡のニュアンスがある。また、高台から内側の口元まで連続して続く横縞が、モダンな雰囲気を漂わせる。馬場商店の波佐見焼は、長崎で400年もの歴史をもち、大量生産を得意とする磁器の産地として知られる。
《磁今の花彫皿》
青白く焼き上がる一般的な有田焼の磁器の色とは異なり、生成りに近い柔らかい白の器。平安時代の迎賓館跡から出土した器の花文柄が彫られていて、さりげなく花柄が浮き立っている。また少し高めの高台が、横から見た時のフォルムを印象付けている。磁今(JICON)は、創業350年の有田焼の窯元、陶悦窯“今村家”が、生活用品のデザイナーである大治将典さんを迎えて、2012年に立ち上げたブランド。
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