Style of Life
本との暮らしを楽しむ本で表現する
物語のある空間
古書と古い日本家屋の相性は抜群
目黒区の閑静な住宅街の古い日本家屋が、高橋達矢さん真弓さん夫妻のお宅。
「戦前に建てられた古い平屋の斜めの軒を残し、そこを覆うように増築している部分のあるおもしろい作りになっています」
増築した場所に「TRUCK FURNITURE」のソファとテーブルを置き、ハンモックを吊るしてゆったりとくつろげるリビングに。その奥を仕事場として使っている。
古書店「六畳BOOK」の仕事はすべてここで行っている。
「仕事柄、どんどん増える本の置き場に困ってしまって、マンションからこの一軒家に3年前に引っ越してきました」
本を宙に飛ばしてしまう驚きのアイディア
本が大好きだという夫妻は、本の飾り方もとても上手い。革表紙の古い洋書を重ねて置いたり、美しい表紙のデザインのものをオブジェのようにコーディネイトしたり、同じテーマの本を集めて飾ったり。
中でも、鳥が飛んでいるように、天井から本を吊るすアイディアにはワクワクさせられる。
「夜は本を吊るした糸が見えなくなるので、幻想的です」
とても素敵に本が飾られているのだけど、この場所で本は販売していないのだそうだ。イベントを行うことはあるけれど、普段はお客様を招いてない。
「定期的に開放日を設けて、お客さんに来ていただきたいのですが、まだそこまで手が回らなくて……。でも実店舗を作りたいといつも考えています」
機能的な本棚はDIYで
家のおよそ半分は本が占拠。数多くの本棚の中には、ロンドンのアンティークもあれば、古道具店で手に入れた下駄箱、手作りの機能的なものもある。
「ひとつの本棚に、文庫、単行本、雑誌の3種類の本を入れられるものが意外にないので、自分で作ってしまいました」
古書に古い日本家屋はとてもよく似合う。庭には、梅や柿、あじさいが目を楽しませてくれるそうだ。
「庭木もそうですが、広いテラスも前に住んでいた方が作ったものです。大事に使っていきたいと思っています」