ボタニカル・ライフ秋の夜長にグリーンをSEINで塊根植物と出会う

ボタニカル・ライフ秋の夜長にグリーンを
SEINで塊根植物と出会う

営業時間は15時〜23時。仕事帰りや夜の食事を終えた後、グリーンと出会える店がある。独自の視点でボタニカル・ライフを提案するショップの後編は、祐天寺・SEINに注目。

夜の祐天寺でグリーンと出会う

美容師やアパレルショップに勤務する人が多く住み、仕事帰りに立ち寄れる古着スポットとして人気の祐天寺。その店のほとんどが15時〜24時までの営業、夜が深くなった時間から独特の盛り上がりをみせている。祐天寺古着黎明期から、この界隈を牽引しているtrampot(トランポット)の姉妹店として2012年秋にオープンしたのがここ、SEIN(セイン)だ。ドメスティックブランドのアパレルと、オーナー竹田さんがアメリカ各地で買い付けるコンディションのいい1950〜70年代の古着や雑貨が揃う。

アメリカ50〜70年代というと、エスニック、ミッドセンチュリー、スペースエイジなど様々なデザインテイストが生まれた多感な時期。様々な時代の要素が交錯する空間を程よく調和しているのが“グリーン”だ。オーナーの竹田さんと、ファッションスタイリストとして活躍しながら、庭師の修行を積んだ石田有佑さんがグリーンのセレクトを行っている。アパレル業界での経験を生かしてセレクトされたグリーンは、特別珍しい種類のグリーンだけを集めているわけではないものの、ヴィンテージと雑貨に囲まれた空間で独特の雰囲気を纏い、訪れる人を惹きつけている。


ユニークなフォルムが空間に動きを与える。

ユニークなフォルムが空間に動きを与える。

グリーンが住環境に与える力

インテリアの一部として以上に、植物がもたらす「癒し」の効果は高い。生き物として日々変わる表情で楽しませてくれ、置くだけで空間に柔らかさが出る。インテリアプランツとして広く親しまれるようになった昨今、グリーンを求めて来店する人も多く、中には遠方から足を運ぶ人もいるそう。

SEINでは、多肉植物の中でもとりわけ、太い根や幹を持つ塊根植物が多く揃っている。塊根植物は成長がゆっくりで、長い時間楽しめることと、砂漠など過酷な環境下でも生息できるよう貯水機能が発達した根や幹の独特のフォルムが人気の理由。小さいものは千円台から。SEINオリジナルポットや、個性的な鉢もグリーンの魅力を更に引き出している。


サボテンの一種・羅漢丸。 

サボテンの一種・羅漢丸。 

様々な大きさのグリーンが揃う。

様々な大きさのグリーンが揃う。


赤や黄色のサボテンが接木されたタイプは女性に人気。

赤や黄色のサボテンが接木されたタイプは女性に人気。

吊るして楽しむことができるコウモリラン。

吊るして楽しむことができるコウモリラン。

植物を担当している石田氏オリジナルのロープは様々なサイズの鉢もフレキシブルに対応。

植物を担当している石田氏オリジナルのロープは様々なサイズの鉢もフレキシブルに対応。


インテリアグリーンの楽しみ方

グリーンを選ぶ前に、部屋のサイズ、日当り、風通しなどを把握しておこう。SEINで多く取り扱われているサボテンや塊根植物は、乾燥に強く、比較的丈夫で育てやすいと言われているが、 “日光”と“水やり”は重要。水のやり過ぎは根腐れをおこし、枯れてしまう原因に。土が乾いている状態で水を与えるのがベストだが、土の表面は乾いていても、中に水が残っている可能性もあるので、鉢全体を持ち上げてみて、完全に乾燥している状態より重くないか確認しながら水やりのタイミングをはかる。慣れると葉や土の状態を見て、水やりのタイミングもわかるようになるので、まずは一緒に暮らし始めてよく観察を。

また、室内で植物を楽しむのであれば“ライティング”を効果的に使ってみるのもオススメ。光越しの植物は角度によって様々な表情を楽しめる。元は、南北アメリカ大陸の乾燥地やその周辺で自生してきた多肉植物。日本に輸入されてから久しいものの、特有の気象時にはいつもよりも少しだけ手をかけて。湿気の多い梅雨時期は風通しの良い場所へ、日照時間が少なくなる冬には、なるべく屋外で日光浴をさせるなどして、ぜひ長く付き合いたい。


天井を一部改装し、自然光がたっぷり差し込む店内。

天井を一部改装し、自然光がたっぷり差し込む店内。

広瀬良二氏のモビール作品も取り扱う。(棚一番上)

広瀬良二氏のモビール作品も取り扱う。(棚一番上)


暮らしの中のグリーンを提案

SEINの店舗は、戦時中物資の配給所として作られ、その後の戦渦を逃れた貴重な建物を改装している。時を重ねた建物の中で、アメリカンヴィンテージとグリーンが混在する空間は、不思議と居心地が良い。ドメスティックブランドのアパレルや、店内BGMを収録したオリジナルCD、スウェーデンのフレグランス、フォークアートやリトグラフ、写真集など多種多様なものを取り扱っている。中でも、あらゆる棚に配置され、愛嬌を振りまくオブジェは置いてあるだけでその場の空気を明るくし見ていて飽きない。グリーンも同様、他のカテゴリとはっきりと線引きしてディスプレイするのではなく、フロアの中に自然にとけ込ませているので、室内で飾るときのイメージもしやすいはずだ。そこが、ホームセンターやグリーンだけを取り扱う店との違いだろう。

服や家具に囲まれて、生き生きと身を置くグリーンは見ていてやはり心地がいい。店内にある植物はすべて販売可能。一口に「同じ種類のグリーン」といってみても、枝ぶり、葉の付き方一つ一つが違う植物は究極の一点もの。直感を大事に、選んでみてほしい。


ドメスティックブランドN-SやAUGUSTE、O- 等を取り扱う

ドメスティックブランドN-SやAUGUSTE、O- 等を取り扱う。

seinオリジナルのロッキングチェア。(55,000円+tax)

seinオリジナルのロッキングチェア。(55,000円+tax)
 

趣のある照明。フロアライトやテーブルライトも。

趣のある照明。フロアライトやテーブルライトも。

ウェアのほか、シューズもラインナップ。

ウェアのほか、シューズもラインナップ。

Heath CeramicsやFirekingなどコンディションのいい陶器が揃う。

Heath CeramicsやFirekingなどコンディションのいい陶器が揃う。

スティーブ・ジョブズも多大な影響を受けたという伝説のカタログ『whole earth catalog』。

スティーブ・ジョブズも多大な影響を受けたという伝説のカタログ『whole earth catalog』。


店内は頻繁にディスプレイ変更しているのでこまめに覗いてみよう。

店内は頻繁にディスプレイ変更しているのでこまめに覗いてみよう。

祐天寺駅から徒歩約7分程度。

祐天寺駅から徒歩約7分程度。


SEIN
東京都目黒区祐天寺2-6-10
03-6320-8104