Architecture
大きな窓の開放感のある家家のどこにいても
家族の気配が感じられる空間
30人のパーティも余裕の大空間
横浜の南向きの傾斜地に建つお宅は、大きな窓や吹き抜けが気持ちのいい開放感のある住まい。
グレイエムさんが南アフリカ出身ということもあり、日本に来た時に住んだ小さな窓の集合住宅が、とても息苦しく感じたのだそう。
「その反動から、大きな窓がたくさんあって、外に広がりを感じられる家は、夫のたっての希望でした。なので我が家の窓にはカーテンがほとんどありません(笑)」と奥様の理恵さん。
部屋を仕切る壁もほとんどないので、内部空間が広々と感じられる。
「冬に暖房効率を上げたい時など、必要な時にカーテンで仕切れるようにしています」
玄関から続く土間は、一段高くなっているリビングの周囲をぐるりと回ることができる。
広々としたキッチンは、30人も集まるというホームパーティのお客さんの受け入れ態勢も万全。
「仕切りのない家なので、思い思いの場所でくつろいでいただけます」
必要なものは楽しくDIYで
大きな吹き抜けがあり、部屋を壁で区切っていないので、家のどこにいても家族の気配が感じられる。
「1階にいて、2階で子どもが何をしているのかがわからないのが嫌だったので、できるだけ壁を作らないようにしました。もし子どもが成長して必要になれば、後から壁を作ることもできますし」と理恵さん。
凛々子(りりこ)ちゃんのお部屋の家具や、壁の塗装など、DIYで仕上げた部分も多いのだそう。
「海外での暮らしが長かったこともあり、自分で工夫してカスタムする習慣が身につきました。たとえばダイニングのスツールは980円のものを買ってきて、テープを巻いて座面にカバーをかけました」
日々成長する家
竣工から1年が経ち、この家で四季を体験したとのこと。
「薪ストーブを導入するかどうかはまだ考え中です。いつでも作ることができるように、ダイニングの一角に煙突用の穴をいつでも開けられるようにしておいていただきました」
友人をたくさん招いてホームパーティを開き、庭でバーベキューを楽しむ。家を存分に使いこなしているグレイエムさん一家。DIYで手を入れたり改造したり、これからさらに心地のいい家に成長していくはずだ。