Column
東京のローカル-1-信州の恵みを味わう
「銀座NAGANO」
東京にいながらにして、地方の特産品や工芸品が楽しめるアンテナショップ。豊かな自然が育む食材や伝統食、美しい竹細工などさまざまな長野県の魅力を発信する「銀座NAGANO」へ。
銀座の中央に位置する長野県
東京都内の中でも多くのアンテナショップがひしめく銀座・有楽町エリア。20施設以上のアンテナショップが集まるというこの激戦区で、銀座4丁目交差点のすぐ近くという抜群の立地にあるのが長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」だ。2014年10月にオープンした「銀座NAGANO」は、1、2、4階でフロアを構成し、豊かな自然が育む食材や伝統食、食文化、工芸品、そして長野の暮らしについて幅広く情報を発信している。
日本アルプスをはじめとした2000〜3000m級の山々に四方を囲まれた長野県は、気温の年較差、日較差が大きい内陸性気候で四季の変化に富んだ地域。南北に長い立地のため、地域ごとの平均気温や降水量、日照時間が大きく異なる。そのため、土地の立地条件を生かした農業が営まれていることから特産物のバリエーションが豊富であり、一年を通してさまざまなフルーツが栽培されている。おなじみの信州りんごを始め、ぶどう、もも、なし、プルーン、ブルーベリー、干し柿など旬のフルーツが年間を通じてリレー式に登場する。
信州の食を堪能する
1階は長野県自慢の食文化を伝えるスペース。世界的にも評価が高まるNAGANO WINEをはじめ、日本酒、果物や野菜、加工食品などさまざまな商品を季節のテーマに沿って取り揃える。ここで特に注目したいのは「牛乳パン」。長野県ではおなじみのご当地パンで、ふわふわのパン生地の中にたっぷりの牛乳クリームが入ったもの。県内約20店舗のパン屋でオリジナルの牛乳パンが作られており、「銀座NAGANO」にはその中から選りすぐった10種類ほどの牛乳パンが日替わりで並ぶ。それぞれに食べ比べをしてみるのも面白い。
店の中央にあるバルカウンターは、信州の旬の味わいが体験できるスペース。おすすめワインや日本酒がワンコインから味わえたり、「チーズ3点盛り」や「信州ジビエ鹿肉のロースト」などちょっとしたつまみメニューもあるのでセットで楽しめる。また、食事で人気なのが「月替わりのワンプレート」。その時期の旬の食材をたっぷりと使ったメニューで多彩な味が気軽に楽しめる。
聞いて、作って、知る長野の魅力
2階は、「信州のことをもっと知りたい」という人のためのさまざまなイベントを開催するスペース。ほぼ毎日多彩なイベントが行われているが、特に地方への移住を考える若い世代にも人気というのが「移住セミナー」。都心からのアクセスが良く、豊かな自然とほどよい居住環境が魅力の長野県は、全国移住先ランキングの1位になるほど人気が高い。ここでは、若くして長野県に移住したカフェオーナーや農家の人などを講師として招き、移住体験談として生の声を伝えている。また、スペースの中央にはオープンキッチンをそなえており、健康長寿日本一である信州の旬の食材を使った料理教室や信州そばの手打ち体験など食イベントも多く開催。また、イベントスペースには軽井沢の名店「丸山珈琲」のコーヒースタンドも併設。定番の「丸山珈琲ブレンド」をはじめ、期間限定で登場する季節のスペシャルブレンドや、ここだけでしか味わうことのできない「GINZA de NAGANOブレンド」のコーヒーなど全8種類がラインナップされている。銀座に立ち寄ったらぜひ飲んでおきたい。
東京都中央区銀座5-6-5- NOCOビル1・2・4F
03-6274-6015
10:30〜20:00(1・2F)
年末年始休