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Flower-2-ほんの少しの気持ちを贈る
THE LITTLE SHOP OF FLOWERS
明治神宮にほど近い場所にそっと佇む一軒家。そこにはオーナーの壱岐ゆかりさんが主宰するフラワーショップ「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」がある。特別な日だけではなく、もっと毎日に花を近づけたい、というコンセプトのもと、個性豊かな花たちが揃う。
毎日に近づく花の在り方
2010年、代々木上原の路地裏で始まったフラワーショップ「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」が、ここ明治神宮へ店舗を移したのは2013年4月のこと。これまで、金・土・日曜限定だった営業スタイルから、定休日をのぞき平日もオープンし、よりデイリーにTHE LITTLEの花と触れ合うことができるようになった。こちらの店舗は、フードディレクター・野村友里さん率いる「eatrip」のレストランと一軒家をともにし、静かで落ち着いた空間で訪れる人を温かく出迎える。もとは古民家だったという建物を生かした店内は、人の手の温もりが伝わるような作りが印象的。昔からこの場所にあるような居心地の良さがある。
店名につけられた「THE LITTLE」は、ちょっとした気持ち、ちょっとしたお礼という意味が込められており、花を贈ることをもっと日常的に親しんでもらいたい、というコンセプトを伝える。また、壱岐さんの友人が1960年代のアメリカ映画「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」から由来して考えたとも。そんな少しユニークでエッジの効いたネーミングの通り、THE LITTLE SHOP OF FLOWERSには自由で遊び心溢れる花が揃う。
THE LITTLE らしいアレンジ
THE LITTLE SHOP OF FLOWERSは季節の生花が並ぶ一方で、ドライフラワーの取り入れ方にも定評がある。生花やプリザーブドフラワーとドライフラワーをミックスしたアレンジは、色のコントラストが印象的で、女性のみならず男性にも人気が高い。また、ドライフラワーを積極的に取り入れることで、花が枯れる過程、枯れたあとの愉しみ方へも繋がる。
花だけでなく、オーガニックハーブや、ハクモクレンやカラモモ、春には八重桜など枝ものが並ぶこともある。大ぶりの枝はインテリアとしても存在感抜群で、ディスプレイされている佇まいもぜひ参考にしてほしい。
花と合わせて、贈りたいものたち
同じ敷地内には、ギフトショップ「a little」も併設。こちらでは作家が作る陶器や磁器の花器や皿、竹工芸品などを期間ごとに展示したり、千葉九十九里で作られているピーナッツバターなど花と一緒に組み合わせギフトとして贈ることができるアイテムを取り扱う。このように花単体だけではなく、花と雑貨、花と食といった、さまざまな組み合わせを提案することで、花の表現がさらに広がっている。
また、THE LITTLE SHOP OF FLOWERSオリジナルの押し花フレームは、木枠に季節の花を詰め込んだアイテム。写真を飾るような気軽さで、インテリアの一つとして長く楽しむことができる。
THE LITTLE SHOP OF FLOWERS
東京都渋谷区神宮前6-31-10
03-5778-3052
営業時間:平日12:00〜19:00、土日祝日11:00〜19:00
休:木曜日