Interior
healthy&beauty-2-気持ちいいことを極める
セレクトショップFetish
昨年9月、南青山にオープンしたセレクトショップ「Fetish(フェティッシュ)」。「気持ちいい」を基準に選ばれたこだわりのオーガニックコスメやナチュラル素材のウェアなどが集まる大人のためのショップだ。店主のセンスと人柄が伝わるアイテムラインナップとFetish独自のサービスを紹介。
セレクトの基準は「気持ちがいいこと」
ディレクターの山藤陽子さんは、自他ともに認める「気持ちいいことフェチ」なのだという。以前、商社務めで多忙な時期を過ごしていたとき、偶然ニールズヤードレメディーズのアロマオイルと出会い、オーガニック=自然由来のアイテムがもつ力に触れ、その世界に夢中になったという。更に、オーガニックプロダクトが作られる背景、ブランドの歴史など、奥深いプロダクトの世界を通じて、多くのものとの出会いを経験した。ただ、どんなに中身が良くても、「オーガニック」「ナチュラル」とひとくくりにしてしまうと、間口が狭く、もともと興味のある人にしか、その良さが伝わらないのでは?と感じたという。これまでオーガニックに興味がなかった人たちでも出会うきっかけを作れる場所として開いたのがここ「Fetish」だ。服やインテリアにこだわる高感度の人や、センスのいい人たちが、純粋に「いいもの」に出会うために作られた場だ。アイテムをセレクトする中で山藤さんが大事にしたのが、「気持ちいいこと」。それは使い心地はもちろんだが、まずはビジュアルの格好良さや美しさを大事にし、並べるだけでも気持ちがいいと思えるアイテムのこと。置いておくだけでもインテリアとして楽しめるデザイン性、持ち歩く時や身につけた時にテンションがあがるファッション性が高いものばかりが集まった。目からも充分に気持ちよさが伝わるアイテムが揃っている。
触れたときの気持ちよさ
見た目の気持ちよさに加えて、タオルやアンダーウェア、寝具など肌に触れるものは「オーガニック」にこだわったアイテムが揃う。一つはNY発ブランド「skin」。上質な天然素材とオーガニックコットンを使用し、シンプルで洗練されたデザインが特徴。もう一つは、デンマークとフランスを拠点にした「BASE RANGE」。こちらもオーガニック素材にこだわり、美しいスタイリッシュなアンダーウェアやルームウェアを展開している。また、「The White Briefs」のアンダーウェアや、「Jungle Tokyo」のユニセックスのソックスなどメンズも使えるアイテムを取扱い、男性も買い物が楽しめる。「オーガニック」「ナチュラル」を謳った店にはなかなか入りづらいと思っていた男性客も、ふらりと立ち寄りやすい空間となっている。自分用にはもちろんのこと、大切な人への贈り物にも最適なアイテムが揃う。
貸出可能な小さなライブラリー
店舗の奥には、書籍や写真集などが並ぶスペースがある。ユトレヒト・江口宏志さんが、ディレクター・山藤さんの本棚をイメージして、こころと体に気持ちのいい本が集まっている。こちらの本は、販売はしていないが、図書館システムがあり、書籍・写真のほとんどが貸出可能。Facebookアカウントで貸出ができる「リブライズ」というシステムで本を借りるか、もしくは、昔懐かしい貸出カードで、本を借りる事ができる。頭の中で感じる「気持ちよさ」も体験できる小さなライブラリーだ。
美味しさと美しさにこだわったFOOD
Fetishでは外側の美しさだけでなく、口に入れるもの、体の中に入るものにもこだわったフードが揃う。バルベロのチョコレートやペッパースミスのミントのほか、グラノーラやドライフルーツなどちょっとした小腹を満たす食品も豊富。「VOX ORGANIC SPICE」は農薬・化学肥料に頼らない有機栽培で作られている日本製のスパイス。香り豊かな味とシンプルなパッケージはデイリーユースのキッチンアイテムとして最適だ。「アレス・マリア」のハチミツは、イタリア・サルディーニャ島でハチミツ博士と呼ばれるマリアさんが作る稀少な逸品。農薬を使わず、自然に育てた蜂が集めたハチミツは、すべて低温処理で一つずつ大事に瓶詰めされ、濃厚で華やかな味わいが楽しめる。Fetishには贈り物用にギフトボックスも用意してあるので、アイテムを組み合わせてオリジナルギフトを作ることも出来る。ぜひ贈る相手を想像しながら世界に一つだけのギフトを作りたい。