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中川政七商店の冬支度 -2-冬の食卓を彩る
うつわや土鍋
冬本番、あたたかな鍋料理が恋しくなる季節です。今回は冬の食卓に欠かせない土鍋や器を特集。伊賀焼の土鍋、陶器の味噌壷、萬古焼のごはん鍋やほうろく急須、日常使いできる本漆のお椀、鳥獣戯画の皿など、日本独特の美意識にもとづいた手仕事から生み出される工芸品をご紹介。冬の食卓を少し特別な気分にしてくれる道具や器を中川政七商店で探してみてはいかがでしょうか。
《冬の鍋》
蓋と縁を持ちやすいカタチにデザインされた伊賀焼の土鍋。三重県伊賀市の「松山陶工場」とつくった中川政七商店オリジナルで、持ち手がぐるりと一周しているためどこからでも持つことができる。伊賀の耐熱土のみを使用してつくられた土鍋は、ゆっくりと熱が伝わるため中の物がじっくり温まっていくので、火からおろしても保温性が高い。燃えない繊維でつくられた日本製の鍋つかみは、熱を通しにくく、柔らかい素材のためつかんだ物の感触が把握しやすい。キャンプなどアウトドアにもオススメ。
中川政七商店オリジナルの和食だしは、和食がより美味しくなるように、鹿児島産鰹節や九州産の椎茸など数種をブレンドした本格派。目利き出汁は、大正7年創業のプロ向けの乾物屋「築地鰹節伏高」が厳選した昆布、鰹節、煮干しの出汁の基本となる3種類の詰め合わせ。
中川政七商店オリジナルの和食だしは、和食がより美味しくなるように、鹿児島産鰹節や九州産の椎茸など数種をブレンドした本格派。目利き出汁は、大正7年創業のプロ向けの乾物屋「築地鰹節伏高」が厳選した昆布、鰹節、煮干しの出汁の基本となる3種類の詰め合わせ。
《味噌壷》
130年の歴史を誇る信楽焼の窯元「ヤマタツ陶業」と中川政七商店の協働で、土選びからこだわってつくられた陶器の味噌壷。内部温度変化の少ない陶器は、冷蔵庫のない時代に味噌の保存に最適とされ古くから日本に家庭で愛用されてきたもの。土ならではのやさしい質感、あたたかな色合い、エッジの立ったフォルムなどモダンなルックスも魅力。味噌1kgが入る。瀬戸内独自の味を大切に江戸時代から味噌作りをつづける、山口県防府市「光浦醸造」の芳麦味噌もオススメ。
《ごはん鍋》
三重県の伝統工芸品に指定されている萬古焼のごはん鍋。「かもしか道具店」がつくる鍋は、おいしいごはんのことだけ考えてつくられたもの。蓋が鍋の内側にすっぽり入るので吹きこぼれにくく、一合用から展開するのでジャストサイズで美味しいごはんが炊ける。そのまま食卓に出せておひつとしても使え、余ったごはんはそのまま冷蔵庫に保存、電子レンジで温め直しができて便利。鍋が水分の調整をしてくれるので、炊きたての味を楽しむことができる。黒と白の2色展開。
《飯茶碗・鍋椀》
“世の中の定番を新たに生み出す”というコンセプトのもと展開するブランド「THE」の飯茶碗は、最も人の手に沿いやすく持ちやすい形状を追求してつくられた茶碗で、全く同じ形の茶碗を白色に統一し、異なる5つの産地で仕上げられたもの。瀬戸(愛知県)、清水(京都府)、有田(佐賀県)、益子(栃木県)、信楽(滋賀県)と、窯元により、土、釉薬、仕上げなど、それぞれの表情を楽しむことができる。
江戸中期から続く福井県鯖江市の「漆琳堂」との協働でつくられた鍋用のお椀。漆器は熱が伝わりにくく、手に持ったときに熱くないので、鍋料理用の器として最適。大きな具材を入れやすいように高さは低めに、手に持ったときに安定するように高台の形も工夫されている。天然木の汁用レンゲは、口当たりや食べやすさを考慮した形に。
江戸中期から続く福井県鯖江市の「漆琳堂」との協働でつくられた鍋用のお椀。漆器は熱が伝わりにくく、手に持ったときに熱くないので、鍋料理用の器として最適。大きな具材を入れやすいように高さは低めに、手に持ったときに安定するように高台の形も工夫されている。天然木の汁用レンゲは、口当たりや食べやすさを考慮した形に。
《漆椀》
日常使いできる本漆のお椀。福井県鯖江市で越前漆器を継承してきた「漆琳堂」が手がけた中川政七商店オリジナルで、職人の技術と経験値を生かして開発された熱や水圧に耐える丈夫な天然本漆を使って食洗機で洗うことができる漆椀に仕上げられたもの。麺物、汁椀、飯椀、小鉢にちょうどいい4サイズで、入れ子にして収納することもできる。和食だけでなく、スープやパスタ、サラダを盛り付けて粋に演出することも。
《鳥獣戯画・藍駒》
長崎県波佐見町の陶磁器ブランド「マルヒロ」の鳥獣戯画と藍駒の皿。ウサギやカエルを人間に見立てて描き、日本最古の漫画とも言われる鳥獣戯画は、明治~大正にかけて波佐見焼の絵付けの主流であった銅版転写という技法でデザインされたもの。
藍駒は、手書きで引かれた藍色の線が一本一本に濃淡や強弱があり、繊細な手仕事の風合いが楽しめる。個性的な柄同士をテーブルに置くときは色を統一すれば上品に。
藍駒は、手書きで引かれた藍色の線が一本一本に濃淡や強弱があり、繊細な手仕事の風合いが楽しめる。個性的な柄同士をテーブルに置くときは色を統一すれば上品に。
《ほうろく急須》
三重県の山口陶器が展開するブランド「かもしか道具店」のほうろく急須は、お茶を焙じるための“ほうろく”と、お茶を入れる“急須”がひとつになったもの。萬古焼の耐熱性に優れた土を使用しているため急須ごと直火にかけることができる。自分で茶葉を焙じて香り高いお茶を楽しむだけでなく、チャイを煮出したり、ごまを炒ったり、さまざまな使い方を楽しむことができる。
奈良最古の製茶問屋「北田源七商店」がブレンドした大和冠茶や大和露地、奈良県月ヶ瀬で有機栽培された月ヶ瀬煎茶など、中川政七商店がセレクトしたこだわりの煎茶でほうじ茶作りを。
奈良最古の製茶問屋「北田源七商店」がブレンドした大和冠茶や大和露地、奈良県月ヶ瀬で有機栽培された月ヶ瀬煎茶など、中川政七商店がセレクトしたこだわりの煎茶でほうじ茶作りを。
《冬の朝食》
新潟県三条市の庖丁工房「タダフサ」と中川政七商店のコラボによるパン皿は、特殊加熱処理を行い炭化させたブナの一枚板からつくられたもの。焼き立てのパンの湿気を吸ってくれるので、サクッと美味しいトーストが楽しめる。漆琳堂から展開しているブランド「お椀や うちだ」の漆器は、蒔地という伝統技法で仕上げられたもので、ざらりとしたカジュアルな質感。傷が目立ちにくく普段使いできるので朝のスープやシリアルにもオススメ。
奈良県吉野「堀内果実園」の果物の風味をいかした無添加のジンジャーシロップは、ホットで飲めば身体の芯から温まる。
奈良県吉野「堀内果実園」の果物の風味をいかした無添加のジンジャーシロップは、ホットで飲めば身体の芯から温まる。
《中川政七商店 表参道店》
1716年、奈良県で創業した麻織物の老舗、中川政七商店が、創業300年を迎えた2016年にブランド初の路面店を表参道にオープンした。「日本の工芸を元気にする!」ことをビジョンに掲げ、日本各地から集められた工芸品、食器、食品、植物、衣類などさまざまなアイテムが揃う。内装はスキーマ建築設計の長坂常氏が担当。
shop information
中川政七商店 表参道店
東京都渋谷区神宮前5-43-7 1F
03-3409-2260
商品価格は、消費税別の本体価格です。