Interior
アウトドアファニチャー −2−堅牢な機能美を備えた
ガーデンコレクション
アウトドアファニチャー後編では、スチール素材の堅牢なアイテムに注目。誕生から80年以上愛されるトリックスのA-チェアやヴァーナー・パントンによるアウトドアの名作から、ロナン & エルワン・ブルレックがデザインしたアウトドファニチャーやイタリア出身の気鋭アーティスト、マルティノ・ガンパーが手がけたチェアなど、注目の気鋭デザイナーによるコレクションまで、機能美を備えたガーデンファニチャーをご紹介。
《PALISSADE》
世界が注目する若手デザインデュオ、ロナン & エルワン・ブルレックがデンマークのインテリアブランドHAYのためにデザインしたアウトドアコレクション、パリセード。オリーブの深い色味がアウトドア空間に上品に馴染み、ゆるやかな曲線を描くフォルムが身体を優しく包み込んでくれる。スリット状のシートは、通気性と水はけに優れるので屋外での使用にぴったり。
《VIGNA》
イタリア出身の気鋭アーティスト、マルティノ・ガンパーが手がけたチェア、ビーニャ。Vignaとはイタリア語でぶどう園の意味で、その名の通りスチールの脚は、ぶどうのつるが巻きついたようなデザイン。座面は2色の糸で編みこんだような仕上げで、見る角度によって違う色に見えるユニークな仕掛け。アウトドア仕様では珍しい繊細で奥行きのある色味と、イタリアらしいエレガントなデザインが魅力。
《PANTON ONE CHAIR》
1955年、モダンデザインの巨匠ヴァーナー・パントンによってデザインされたパントン ワン チェア 。デンマークのチボリ公園にあるレストランのためにつくられ、チボリチェアの愛称でアウトドア家具の名作のひとつとして知られている。スチールフレームにカラーコードを張ったミニマルなデザインで、シックなカラーリングも魅力。座面のコードは、交差するように立体的に張られているため、体にフィットするような座り心地で、水が溜まらないので屋外での使用にも向く。
《A-chair》
パリのカフェやビストロのテラス席でよく見かけるスチールの椅子、A-Chair。1934年にフランスの家具メーカー、トリックス社の創業者グザビエ・ポシャールによってデザインされ、誕生以来フランスをはじめ世界中から愛され続け、ニューヨーク近代美術館やポンピドゥーセンターなどにコレクションされている。ホワイト塗装はノスタルジックな雰囲気。亜鉛メッキを施したスチールは、鈍い光沢感が無骨でカッコイイ。
《PANTON BACHELOR》
ヴァーナー・パントンが1955年にデザインしたパントン バチェラーは、ステンレスフレームとファブリックで構成されたミニマルなデザイン。一筆書きで描かれたようなフレームが特徴で、座ると適度にしなり、体を包み込むような独特の座り心地を実現する。BACHELOR(バチェラー)とは独身男性の意。その名を表すような、無駄な装飾を排除した潔いルックスが魅力。ファブリックやシートクッションは天然素材ながら速乾性の高い麻を使用しているため、屋外での使用も可能。
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