Interior
テキスタイル-2-日本初のショップ
「ラプアン カンクリ」
フィンランドを代表するテキスタイルメーカー「ラプアン カンクリ」が今年9月、国内初となるショップを二子玉川にオープン。長く愛される定番アイテムからシーズン最新作まで豊富なラインナップが揃う。
フィンランドの小さな町、ラプアで生まれたテキスタイルメーカー「ラプアン カンクリ」。天然素材にこだわり、専門スタッフたちの手で上質なテキスタイルを数多く送り出しているブランドだ。ラプアはフィンランドの北西部にある人口15,000人ほどの町で、昔から木工やテキスタイルなどの手仕事が盛んな地域としても知られている。もともとは現在の経営者、エスコ・ヒェルトの曾祖父が廃材と自分で紡いだ毛糸でフェストブーツを生産したのが始まりで、その後、エスコの父がタペストリーの生産を開始し、1973年「ラプアン カンクリ」として会社を設立。エスコが経営を引き継いだあとは、積極的に国内外のデザイナーとコラボレーションし、国際的にも広く名前を知られるようになった。日本では約10年前からbiotopeが自店舗や雑貨・インテリアショップなどへ紹介をし、ファンを増やし続けている。
その待望のショップが今年9月、SLOW HOUSE二子玉川にインショップとしてオープン。設計事務所「ima」が手がけたフィンランドバーチを使用した棚板什器が印象的なフィンランドの自然を感じさせる空間では、「ラプアン カンクリ」の多彩なテキスタイルを“吊る、かける、たたむこと”で、その魅力を見て、触って確かめることができる。
その待望のショップが今年9月、SLOW HOUSE二子玉川にインショップとしてオープン。設計事務所「ima」が手がけたフィンランドバーチを使用した棚板什器が印象的なフィンランドの自然を感じさせる空間では、「ラプアン カンクリ」の多彩なテキスタイルを“吊る、かける、たたむこと”で、その魅力を見て、触って確かめることができる。
ウールやコットン、テンセルなどさまざまな素材を扱う「ラプアンカンクリ」だが、特にリネン製品は人気が高い。厳しい審査基準をクリアしたヨーロッパ製リネンにのみ与えられる「マスターズ・オブ・リネン」の称号をフィランドのメーカーで唯一与えられているほどで、その代表的なリネンアイテムが「USVA(ウスヴァ)」だ。大きい薄手のリネンブランケットで、ベッドカバーやソファカバー、テーブルクロスなど日常のさまざまなシーンで利用できる。吸水性・速乾性にも優れており、タオルとしても使用可能。洗濯を繰り返すことで風合いが増し、使い心地がさらによくなる。また、折りたたむとコンパクトに収納できるので、ピクニックマットとしてアウトドアシーンにも活躍。「USVA」のデザインを手がけたのは、デザイナーのアヌ・レイノネンで、フィンランドの太陽や湖、空など自然の色合いをテキスタイルに落とし込み、暮らしの中に優しい彩りを与えている。また、これからの季節に向けて人気が高まるのがウールのショールだ。上質なウールのみで作られたショールは軽くて暖かく、羽織ったり、ひざ掛けとしても利用できる。どんなファッションにもなじむデザインで、家でくつろぐ時だけでなく、近所への気軽な外出にも羽織ってでかけることができる。ダイヤのような柄が印象的な「MARIA(マリア)」のほか、カラフルな色合いの「UNI(ウニ)」、丈が長い「IIDA(イイダ)」などのシリーズを展開している。
「ラプアン カンクリ」は日本との結びつきも深く、陶芸家の鹿児島睦やテキスタイルデザイナーの鈴木マサルなど日本人の作り手とともに作ったアイテムを多く発表している。鹿児島睦は一年中、使用できるコットン素材のブランケット「VILLIKUKKA」やキッチンタオル「KALA」のアイテムをリリースしており、今年10月には彼の図案を表現したコットンリネン「KUKAT」を販売する。フィンランド語で「花々」を意味する「KUKAT」シリーズは豊かな自然を思わせる鮮やかなブルーと、洗練されたブラックの2色がラインナップ。また、11月末からは鈴木マサルがデザインしたキッチンタオル「KUUSI」と「PORO」を限定販売。もみの木やトナカイをモチーフにしており、これからの贈り物の季節に特に喜ばれそうなアイテムだ。