Renovation
鎌倉の平屋をリノベーション日本家屋にアウトドアと
北欧のテイストをミックス
屋根裏の内部を確認して購入
今年7月に完成したばかりの鎌倉の近藤洋司さん宅は、 築47年の古い平屋をリノベーションしている。
「いつかは鎌倉の古い家に住みたいと思っていました。できれば平屋で、という条件で探して、見つかったのがここです。きつい坂を登らなければ家にたどり着けないのですが、その分、眺望がよかったので決断しました」
購入する前に、天井の一部を開けて、屋根の内側を見せてもらったそうだ。
「屋根裏を下から見た時の表情が気になったので。立派な梁もあり、ここなら思い描いたような家になるなと思いました。リノベーションは、古い日本家屋を得意とする宮田一彦さんにお願いしました」
床下にはコンクリートを流し込み、新しく建てた壁で強度を持たせ、耐震面にも気を配った。
複数個購入でスタイリッシュにディスプレイ
BEAMS渋谷店にお勤めの近藤さんにとって、ディスプレイはお手の物だ。いつのまにか集まってしまったというアウトドアのアイテムと、日本の古い家をうまくミックスさせている。
仕事を通じて得た部屋をカッコよく見せるコツは、同じものを複数個並べること。複数個を使う技は空間をすっきりと見せることができるので、特に収納には実力を発揮する。寝室に置いたストレージボックスは3個、帽子を収納するカゴも3個、屋根裏に並べたバッグも同じものを3個だ。
リビングの中央にアイランドキッチンを据えた。シックな色目の陶板のタイルは近藤さんが選んだもの。
「カーテンの代わりに、古道具屋で見つけた障子の引き戸をつけてもらいました」
サイズが若干小さかったが、大工さんにうまく接ぎ木をしてもらって収めることができたそうだ。
一軒家ならではの楽しみ!? 目下、庭と格闘中
引っ越しから3ヶ月が経って部屋の中が落ち着いたこともあり、現在の近藤夫妻の関心と視線はもっぱら庭に向いている。
「もともとあった樹や枯れている枝を切ったので、今は古い根を掘り起こしているところです。これから植える樹は確保しました。石垣には蔦を這わせます。ススキがあちらこちらから生えてくるので、ヒメイワダレソウという種類の強い植物をグランドカバーにしようと考えています。ススキに勝ってくれるといいのですが」