鎌倉の平屋をリノベーション日本家屋にアウトドアと北欧のテイストをミックス

鎌倉の平屋をリノベーション日本家屋にアウトドアと
北欧のテイストをミックス

屋根裏の内部を確認して購入

今年7月に完成したばかりの鎌倉の近藤洋司さん宅は、 築47年の古い平屋をリノベーションしている。
「いつかは鎌倉の古い家に住みたいと思っていました。できれば平屋で、という条件で探して、見つかったのがここです。きつい坂を登らなければ家にたどり着けないのですが、その分、眺望がよかったので決断しました」

購入する前に、天井の一部を開けて、屋根の内側を見せてもらったそうだ。
「屋根裏を下から見た時の表情が気になったので。立派な梁もあり、ここなら思い描いたような家になるなと思いました。リノベーションは、古い日本家屋を得意とする宮田一彦さんにお願いしました」
床下にはコンクリートを流し込み、新しく建てた壁で強度を持たせ、耐震面にも気を配った。


妻とは向かい合わせではなく、並んで外を見ながら食事をするのだそう。「ここに座って庭の構想を練るのが楽しいひとときです」

妻とは向かい合わせではなく、並んで外を見ながら食事をするのだそう。「ここに座って庭の構想を練るのが楽しいひとときです」

デンマークのデザイナー、ナナ・ディッツェルのトリニダードチェア。背もたれの透かしが美しい。

デンマークのデザイナー、ナナ・ディッツェルのトリニダードチェア。背もたれの透かしが美しい。

床の間のような使い方をしていた場所を、TVスペースに。フランス&サンのソファと、ハンス・ウェグナーのコーヒーテーブル。

床の間のような使い方をしていた場所を、TVスペースに。フランス&サンのソファと、ハンス・ウェグナーのコーヒーテーブル。


寝室の扉には、蔵で使われていた昭和初期の引き戸を使った。植物は、グリーンショップで仕事をしている奥様のコーディネイト。

寝室の扉には、蔵で使われていた昭和初期の引き戸を使った。植物は、グリーンショップで仕事をしている奥様のコーディネイト。

アメリカと日本のクラフト。一見するとアフリカのもののように見える両国のアイテムをディスプレイ。

アメリカと日本のクラフト。一見するとアフリカのもののように見える両国のアイテムをディスプレイ。

木の素材違いのまな板。「刃当たりの追求とかではなく、肉用や野菜用など、素材でまな板を分けるために買いました(笑)」

木の素材違いのまな板。「刃当たりの追求とかではなく、肉用や野菜用など、素材でまな板を分けるために買いました(笑)」


食器は、アラビアやロールストランドなどの北欧のものや、沖縄のやちむんを中心に揃える。

食器は、アラビアやロールストランドなどの北欧のものや、沖縄のやちむんを中心に揃える。


複数個購入でスタイリッシュにディスプレイ

BEAMS渋谷店にお勤めの近藤さんにとって、ディスプレイはお手の物だ。いつのまにか集まってしまったというアウトドアのアイテムと、日本の古い家をうまくミックスさせている。

仕事を通じて得た部屋をカッコよく見せるコツは、同じものを複数個並べること。複数個を使う技は空間をすっきりと見せることができるので、特に収納には実力を発揮する。寝室に置いたストレージボックスは3個、帽子を収納するカゴも3個、屋根裏に並べたバッグも同じものを3個だ。

リビングの中央にアイランドキッチンを据えた。シックな色目の陶板のタイルは近藤さんが選んだもの。
「カーテンの代わりに、古道具屋で見つけた障子の引き戸をつけてもらいました」
サイズが若干小さかったが、大工さんにうまく接ぎ木をしてもらって収めることができたそうだ。


照明用のダクトレールを四角くつなげ、天井から下げるアイディアは近藤さんが考案。「照明以外にもいろいろなものを下げて楽しむ予定です」。真ん中から寝袋がふたつ下がっているのもおもしろい。

照明用のダクトレールを四角くつなげ、天井から下げるアイディアは近藤さんが考案。「照明以外にもいろいろなものを下げて楽しむ予定です」。真ん中から寝袋がふたつ下がっているのもおもしろい。

カッコいいデザインのアウトドアグッズとなればほっとけない近藤さんの元に、いつしか集まったボトルや鍋が並ぶ。

カッコいいデザインのアウトドアグッズとなればほっとけない近藤さんの元に、いつしか集まったボトルや鍋が並ぶ。

アメリカの軍もののキャビネット。付属の天板がついていなかったので安く手に入れられたとか。

アメリカの軍もののキャビネット。付属の天板がついていなかったので安く手に入れられたとか。


手前のベッドの台は大工さんに作ってもらったものだそうだ。その上にマットレスを置き、高さの低いベッドに。

手前のベッドの台は大工さんに作ってもらったものだそうだ。その上にマットレスを置き、高さの低いベッドに。

タックルボックスで有名な工具箱メーカー、PLANOのケースをストレージボックスに。「横浜の釣具店で購入しました」

タックルボックスで有名な工具箱メーカー、PLANOのケースをストレージボックスに。「横浜の釣具店で購入しました」


同じオスプレイのバッグが3つ並ぶ。「複数個購入するのが近藤流の収納をスッキリ見せるコツです(笑)」

同じオスプレイのバッグが3つ並ぶ。「複数個購入するのが近藤流の収納をスッキリ見せるコツです(笑)」

カゴを3つ並べて帽子入れに。こちらも同じカゴを3つ並べてスッキリ見せている。

カゴを3つ並べて帽子入れに。こちらも同じカゴを3つ並べてスッキリ見せている。


一軒家ならではの楽しみ!? 目下、庭と格闘中

引っ越しから3ヶ月が経って部屋の中が落ち着いたこともあり、現在の近藤夫妻の関心と視線はもっぱら庭に向いている。
「もともとあった樹や枯れている枝を切ったので、今は古い根を掘り起こしているところです。これから植える樹は確保しました。石垣には蔦を這わせます。ススキがあちらこちらから生えてくるので、ヒメイワダレソウという種類の強い植物をグランドカバーにしようと考えています。ススキに勝ってくれるといいのですが」


アメリカの地下鉄の壁に使われているタイルと、薄いグレーのモルタルの、モノトーン+木枠がクールな空間。

アメリカの地下鉄の壁に使われているタイルと、薄いグレーのモルタルの、モノトーン+木枠がクールな空間。

フランスのジェルデライトを壁付けにして、洗面の照明器具にするアイディア。

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エアプランツを、アウトドア用のベルトやカラビナを使って吊っている。「環境が合っていたのか、花芽を伸ばし始めました」

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アフリカ原産の珍奇植物を多数コレクション。「冬は部屋に入れなければなりませんが、どこに置くか今から頭を悩ませています」

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近藤邸
宮田一彦(宮田一彦アトリエ)
所在地 神奈川県鎌倉市
構造 木造
規模 地上1階
延床面積 66.24 m2