Style of Life

海風を感じる家スケルトン住宅を
DIYでカスタマイズ

海風を感じる家 スケルトン住宅を DIYでカスタマイズ

ゆったりと流れる佐島時間を大切に暮らす

佐島漁港を見下ろす斜面の中腹に、『エンジョイワークス』 の”スケルトンハウス”を建てた野村様ご夫妻は、白と黒のプードル2匹と暮らす。

「目黒区に戸建てを購入したのですが、やはり海の見える場所で暮らしたいと思い直しました。鵠沼海岸の実家に居たころから佐島が好きだったので、この土地が見つかって本当に良かったです」
ここから都内へクルマで片道1時間半弱かけて通っているが、その手間はまったく苦にならない。
「この辺りの時間の流れ方が東京とは全く違います。実際に佐島に住んで、ここの良さを実感しています。新鮮な魚や野菜が美味しいのも魅力ですし、散歩も最高です」

窓の外には伸びやかな海の景色が広がる。
窓の外には伸びやかな海の景色が広がる。
佐島漁港が一望できる。船の場所や空模様、海の色が日に日に変わり、見飽きることがない。
佐島漁港が一望できる。船の場所や空模様、海の色が日に日に変わり、見飽きることがない。
リモートワーク中、大活躍したワークスペース。
リモートワーク中、大活躍したワークスペース。
TVは置いていない。代わりにプロジェクターで壁に投影する。「しばらくは青い壁のまま見てたのですが、壁の一部を白に塗って見やすくしました」
TVは置いていない。代わりにプロジェクターで壁に投影する。「しばらくは青い壁のまま見てたのですが、壁の一部を白に塗って見やすくしました」
リビングとキッチンの段差がゆるやかに空間を分ける。床材も変えている。
リビングとキッチンの段差がゆるやかに空間を分けている。床材も変えている。
白の棚板はDIYで設置。ホシザキの業務用の冷蔵庫を使い(左側)、コンロはモールテックスで仕上げたアイランドに独立して配置している(右側)。
白の棚板はDIYで設置。ホシザキの業務用の冷蔵庫を使い(左側)、コンロはモールテックスで仕上げたアイランドに独立して配置している(右側)。
壁のペイントはDIYで。「奥の濃いブルーの壁だけは階段があって手が届きづらかったので、職人さんに塗っていただきました」
壁のペイントはDIYで。「奥の濃いブルーの壁だけは階段があって手が届きづらかったので、職人さんに塗っていただきました」

新築をDIYでペイント&カスタム

“スケルトンハウス”は、間取りや仕上げは住む人が自由に選択できる。野村夫妻はDIYで棚を取り付け、壁を塗装した。ブルー、グリーン、赤……。たくさんの色を使いながらグレイッシュなトーンでまとめ、センス良くコーディネイトしている。

「竣工が2018年9月。DIYで壁を塗るなどしながら、実際に引っ越しを済ませたのが10月だったのですが、引っ越してすぐにすぐに大型台風の洗礼を受けました。強風も恐ろしかったですが、停電生活が大変でした」
けれど、ご近所の方々がとても暖かく野村さんご夫妻を受け入れてくれたおかげで、すぐに海辺の暮らしにとけこむことができたそう。

素敵な植栽を施した道路に面した庭に、ベンチが置かれている。
「家の横の坂道を登って農作業に行かれるご近所の方に使っていただきたくて置きました。実際にベンチで一休みしていただいていて、とてもうれしく思っています」

野村夫妻はご近所コミュニティを大切に育てながら、佐島の暮らしを楽しんでいる。

竣工が2018年9月。約1年3ヶ月で外壁のレッドシダーがシルバーに変わった。
竣工が2018年9月。約1年3ヶ月で外壁のレッドシダーがシルバーに変わった。
裏庭はプライベートな空間。2歳半のピピちゃん、1歳のノンちゃんがノーリードで自由に走り回ることができる。ここで食事を楽しむことも。
裏庭はプライベートな空間。2歳半のピピちゃん、1歳のノンちゃんがノーリードで自由に走り回ることができる。ここで食事を楽しむことも。
植栽を施したセミパブリックな庭にはベンチを置いた。
植栽を施したセミパブリックな庭にはベンチを置いた。
プライバシーが保たれた庭に面した、解放感のあるバスルーム。外光がたっぷり入り、心地よい。
プライバシーが保たれた庭に面した、解放感のあるバスルーム。外光がたっぷり入り、心地よい。

グルリと回遊できる家

シンプルな四角い家の“スケルトンハウス”は、内部を自分たちの暮らしに合わせて設計できる。
野村邸は空間を扉で仕切らず、目的ごとにゆるやかに分ける工夫を施した。2階はキッチンとリビングに段差をつけた。

1階が圧巻だ。玄関を入り、右に大きく回ると、寝室、洗面所、バスルームから裏庭に抜け、セミパブリックな庭を進むと、再び玄関に戻る。玄関から正面に進むとシューズクローゼット、右に折れると洗面、寝室と回遊できる。
壁の色が場所ごとに変化し、豊かな空間を楽しめるシカケだ。

「家の広さはなるべく抑えて、ミニマムな暮らしをしたいと考えていました。広い家に住んで余白を別のもので埋めるより、小さく住むのが理想でした」
コンパクトな家を豊かに暮らす野村夫妻。

「これから屋上を作る計画を立てています。屋根の上から見る佐島の景色が楽しみです」

玄関を入ると、正面がシューズクローゼット。「全館空調の機械を入れる予定の場所でしたが、中止してクローゼットとして使うことにしました」。スケルトンの階段の上から玄関まで光が差す。
玄関を入ると、正面がシューズクローゼット。「全館空調の機械を入れる予定の場所でしたが、中止してクローゼットとして使うことにしました」。スケルトンの階段の上から玄関まで光が差す。
玄関はブルー、ピンク、グリーンとたくさんの色が使われている。左側のカーテンの向こうが寝室。
玄関はブルー、ピンク、グリーンとたくさんの色が使われている。左側のカーテンの向こうが寝室。
ベッドルーム、洗面、バスルームをぐるりと回遊できる。
ベッドルーム、洗面、バスルームをぐるりと回遊できる。
デザイン性の高い置き型のバスタブとブルーのタイル、解放感のあるガラスの扉で、リゾート感覚のバスルームに。
デザイン性の高い置き型のバスタブとブルーのタイル、解放感のあるガラスの扉で、リゾート感覚のバスルームに。
トイレは壁を空色にペイント。「我が家で完全な個室はトイレだけです(笑)」
トイレは壁を空色にペイント。「我が家で完全な個室はトイレだけです(笑)」

野村邸
設計 エンジョイワークス
所在地 神奈川県横須賀市佐島
構造 木造
規模 地上2階
延床面積 59.62㎡