Style of Life
あふれる色彩の中に暮らす 大切なものとの生活が
インスピレーションを高める
感性豊かな独創空間
カラフルな人形やぬいぐるみ、昔懐かしい動物の置物、シャビィなアンティークの家具…。一歩足を踏み入れると、そこは楽しさとオリジナリティに溢れた宝箱のよう。
「カラーものや、“愛されキャラ”が好きなんです。シンプルなものはあまり好みではないですね。インテリアは飾る方が好きですし、服も柄があってテイストのあるものが好きです」
と語るのはグラフィックデザイナーの大島百合子さん。洋服デザイナーを経て、現在の仕事に。仕事場でもあるその空間は、リーフレットやポスターなどの、カラフルでキッチュな作品とクロスする。
「居心地のいい空間の方がいい仕事ができるし、インスピレーションを受けられるような環境にしておきたい、というのもありますね。インテリアも刺激が大切だと思っています」
大切なものに囲まれて暮らす
大島さんは3姉妹。ニットデザイナー、人形作家としてそれぞれ活躍する妹たちと、2階建てのテラスハウスに住む。
「キッチン&リビングは、3人の共有スペースなんです。ここに引っ越してくるまではばらばらに住んでいたのですが、今は食事や仕事を一緒にしたりと、共有する時間も増えましたね」
人形作家であるいちばん下の妹さんの作品が、アンティークのキャビネットにずらりと並ぶ。色々な柄や変わった素材の布を使い、ボタンや毛糸などをアレンジして制作したユニークな人形たち。
「私をイメージして創ってくれたものもあるんです。感性が似ている部分は感じますね」
「これだ!」 というものを見つけると、モチベーションが高まるんです。ひとつ見つけると、同じモチーフのものを集めたくなったり。ものからインスピレーションを受けているところもありますね」
季節によって入れ替えることもある、独特な表情をしたそれらの小物が、雰囲気のあるアンティークの家具に収められ、まるでショーケースのよう。豪華なシャンデリアも、“それだけでは寂しくて”、レースをぶら下げてアレンジ。楽しくて感性豊かなオリジナルの世界が繰り広げられている。
豊かな生活が仕事の活力
猫足のヴィンテージドレッサー、アンティークのワゴンなど、ロマンチックな雰囲気のベッドルームにも、旅先などで買い集めた小物をディスプレイ。
「ベッドルームは頭を休める場所なので、窓際のコーナーには白いものを中心に飾るようにしています。でも、どれも思い出のあるものばかりで。やはりものに対する思い入れが強いんですね」
家の近隣は、インテリアショップやアンティークショップ、雑貨ショップなどが立ち並ぶエリア。仕事を終えると、近所を散歩するのが楽しみなのだそう。
「近くのカフェやインテリアショップに行ったり、個展や映画を見に行ったり、出歩くのが好きですね。あとは日本酒が好きで、好きなお酒が入ったときは日本酒会を開いたり、小さなお庭もあるので、友人を招いてバーベキューをしたりしています」
立地も環境も、ライフスタイルにぴったり符合。満たされた生活が、仕事のモチベーションを高めているようだ。