DIY
新築をDIYでカスタマイズスケルトン住宅の内装を
自分好みの空間に作りあげる
もう一度、理想の家を作りたい
DIYを楽しみながらリノベーションした都内のマンションに住んでいた葛谷晴子さん。
「DIYをやり尽くした感覚もあったので(笑)、もう一度、1からリノベーションを楽しみたいと思い始めたんです」
とんとん拍子にマンションの売却が進んだので、とり急ぎ北鎌倉の賃貸物件にお試し移住しながら次の家を探したのだそう。
「最初は古い家をリノベーションするつもりで探していたのですが、多くの物件が、階段の場所は移せない、この柱は取れないといった制約のあるものでした。そして実際に見積もりをとってみると、新築の家を建てるのと同じくらいの金額になることもわかりました。ならばリノベじゃなくて新築もありじゃない?と考えを変えた時に出会ったのが、この『ENJOY WORKS(エンジョイワークス一級建築士事務所)』の”スケルトンハウス”でした」
“スケルトンハウス”は、居住性を高めた箱型の建物で、内装は施主が自由に設計できるというもの。
内装は以前からおつきあいのあった『FIELD GARAGE(フィールドガレージ)』にお願いした。
扉を一から作るほどのDIYの腕前
都内のマンションに住んでいた頃からDIYを楽しんでいたという葛谷さん。この逗子の家でも、自分で扉をつけたり、壁や床をペイントしたりと、存分にDIYの腕を発揮している。
「床は以前住んでいた都内のマンションと同じ赤にペイントしました」
1階の床は足場板。階段の踏み板も施主支給の足場板を使った。
「大工さんが、こんな古い板を貼って大丈夫?と心配してくれました。確かに裸足で歩くとキケンなほどササクレだっていたので、後から丁寧に磨いてオイルを塗りました」
葛谷さんのDIYの腕前は、足場板を組み合わせてドアを作ってしまうほど。愛猫用のドアは額縁を使っている。
「20年ほど前からDIYを始めました。今回は初の戸建てなので、フェンスを自分で作ってみました。DIYは予算の節約にもなりますし、自分らしいインテリアを作ることができる最高の趣味だと思います」
本物の素材を使うことで経年変化も楽しめる
「この”スケルトンハウス”は、4坪単位のモジュールで大きさを決められること、そしてインフィルを自由設計できる魅力に大いに惹かれました。加えて、実際に住んでみると、建物の断熱性が高いのに驚きました。北鎌倉に住んでいた時の家と比べると、広さは倍になっているのですが、光熱費は半分。全館空調なので快適です」
間取りは数十パターンも考えたという葛谷さん。もろもろ検討した結果、寝室は1階に、ウォーキングクローゼットは寝室と浴室と玄関の側に、リビングは海の見える2階と決まった。
「お気に入りは、階段の脇の書棚とスチールの手すりと足場板の踏み板です。DIYの作業は階段下のホールですることが多いです」
葛谷さんがインテリアを考える上で大切にしていることは、”本物の素材を使うこと”。
「年月を経ても味わいが出てくる本物の素材を選ぶようにしています。”スケルトンハウス”の外壁はレッドシダーを使っていますが、年月とともにシルバーに変わっていく過程も楽しみです」