Family
眺めのいい家丘の上だから楽しめる
眺望と自然と街中の暮らし
横浜の街を眼下に
横浜の小高い丘の上。街中を電車が縫うように走る可愛らしいミニチュアのような街並みを一望できる、眺めのいい柏邸。
「電車が走る音、汽笛、鐘…、いろんな音が聞こえてくるのも気に入っています」と哲郎さん。
隣接する車道から柏邸まで、細くて急な坂道と階段を上らなければならない不便さはあるけれど、そのためかここが横浜市内とは思えないほど自然がたっぷりと残された抜群の環境だ。
「目の前の電線がリスの道路になってます(笑)」
その電線も、一階のリビングから見下ろす高さにあるほどの眺望の良さだ。
「庭には果樹の本数も多いのですが、収穫しようと思ったその日の朝に綺麗に食べられてます」
リノベーション済の物件
「長男の晴瑠が小学校に上る前に引っ越ししたかったので、妻と相談しながら懸命に探しました」
フィールドガレージがリノベーションした築約50年の家を購入したのが、8年前だそうだ。
「妻は都会に住みたいという希望があり、僕は田舎でもいいので自然があって広い家に住みたかった。ここは両方の希望が叶う家です。みなとみらいまで、自転車でも行けます」
約50年前に建てられた家は、鴨居もサッシも低いので、哲郎さんはしょっ中頭をぶつけてしまうそうだ。けれど高い天井と壁が白く塗られているので、室内はとても明るい。古い家ならではの暖かなぬくもりと抜群の自然環境の中、子どもたちはすくすくと成長している。
「ご近所が親切なのもありがたいです。お隣のおじいちゃんに“デッキのある場所には梅があったんだよ”と教えてもらい、デッキの下を覗いたら斬られた梅がまだ生きていました。デッキに穴を開けたらそこから新芽がグングン伸びてきて、今では綺麗な花を咲かせています」
「自分の絵をもっときちんと描きたいんですが、時間に追われてなかなか筆が進みません……。仕事が深夜になるので、倒れるように仮の寝床で寝てしまいます」と指さすのは、迷彩柄のベッドカバーがかかったベッド。問題なく朝までぐっすり寝られそうなベッドです。
「フィールドガレージさんがリノベーションを済ませた家を購入したので、自分ではほとんど家に手を入れていませんが、2階のアクリルの引き戸は寸法を計って注文して取り付けました」。やはり冬は仕切りがあったほうが暖かいそうだ。
取材を終えた帰り道を、柏邸のシンボルツリーともなっている門の横に立つ八重桜が見送ってくれた。春にはとても美しい花が咲くのだそうだ。