Hobby
天然素材にこだわるヒーリングに包まれる
自然志向の家
天然素材を活かした、やさしい空間
自宅でエステサロンを営むセラピストの山本若世さん。夫と両親の4人で暮らす、サロン兼2世帯住宅を、今年完成させたばかりだ。
「人にやさしい家が何より大事なテーマでしたね。長く住む家ですから、素材にはこだわりました」
外壁は職人さんの手作業による漆喰。中はこれも手作業による珪藻土の塗り壁が、温かみと味わいを醸し出している。
「漆喰は空気をクリーンにしてくれるし、珪藻土は湿度の調整をしてくれると言われています。機密性が高くて防音効果もあるせいか、建て替えてから冷え性も改善されたし、安眠できるようになりました。エステのお客さんもアレルギーの人が多いのですが、ここに来ると楽だと言われますね」
南仏風にコーディネート
内装やインテリアは天然木にこだわった。南向きの大きな開口部から日が差し込む、サロンのレセプションスペースは、明るい南仏プロヴァンスの雰囲気。
「ここにくるとリラックスできる、そういう雰囲気にしたかったですね。明るさが欲しかったので、ドアにはすりガラスを使ったり、部屋の壁には小さな窓を設けたりして、暗くなりがちな廊下にも日が通るようにしました。天井には梁をつけてもらって、ナチュラルな感じを出しました」
「電気をつけるとほっとするし、気持ちを和らげてくれるので、灯りは重要だと思います。色々なお店を廻ったり、ネットで探したりして揃えました。あとは雑貨も大好きで、色々ディスプレイして楽しめるよう、至るところにニッチを付けてもらいました」
玄関や廊下、室内のあちこちに取り付けられた小さな棚は、雑貨屋で見つけたものや、旅先で購入したものを活かしてコーディネート。
「玄関のタイルも、自分で探してきたものを貼ったんです。職人さんが、色をどう組み合わせでいいか分からないと言うので、自分でバランスを考えて置いてみて、それを貼ってもらいました」
山本さんのこだわりと、お客さんをもてなしたいというホスピタリティが、温かな空間を生んでいる。
リビングは和めるカフェ風に
山本さんの趣味はカフェ&雑貨屋めぐり。2階の夫妻のリビングは、カフェをイメージし、寛げる空間になるよう考えた。
「床は少し明るめの色にして、天然木の家具を置きました。ミニキッチンもつけてもらったので、休憩したいときなど、お茶を飲みながらここで過ごすことも多いですね」
ヨーロッパのアンティークのステンドグラスや、あじさいのドライフラワーなど、ナチュラルな空間に、経年の魅力ある小道具もプラス。窓の外はのどかな住宅街が広がり、静かでゆるやかな時間が流れる。
「本当に静かでリラックスできますね。家にいる時間が好きになりました」
家づくりと仕事のプランが進行中
そんな安らぎの空間で、山本さんが今、練っているのが庭の造園プラン。南向きに40坪ほどある土地にナチュラルガーデンを作る計画だ。
「ウッドデッキをつけて、芝生を敷いて、バラなど季節の花を咲かせたいんです。あとはハーブを育てて、サロンでも使っていきたいと思っています」
エステ以外でも、自宅でアロマやハーブの講座、手相講座などを開いている山本さん。
「ハーブティーを飲んだり、ハーブを使ったパンを食べたりして、身体にいいことを勉強してもらうビューティーサロンを開いていますが、そういう講座をこれからもっと充実させていきたいと思っているんです。その為に今、ハーブ入りパンを作ってみたり、いろいろと試作中です」
ナチュラルで居心地のいい空間で、仕事と趣味の構想が膨らむ。