Column
理想の朝ごはん -2-朝の定番にしたい
GANORIのグラノーラ
健康食として、そして手軽な朝ごはんの定番として人気のグラノーラだが、商品として出回るようになったのは19世紀後半と、主食のなかではまだまだ“新参者”。だが、いまや日本でも完全に市民権を得、2013年8月ついに専門店が誕生した。メディアでも多く掲載される注目のグラノーラショップ「GANORI」を訪ねた。
噛み締めるたびに自然の旨みを感じる
パワー系グラノーラ。
代々木上原から徒歩5分のグラノーラ専門店「GANORI」は、まるで隠れ家のような佇まい。木造りの温もりのある店内にはたくさんのガラス瓶が並び、オーガニックなグラノーラが6種類、ドライフルーツ15種類、ナッツ8種類と、豊富に取り揃えられている(季節によって数は異なる)。それらを組み合わせ、自分の体調や気分に合わせてオリジナルのグラノーラをカスタムメイドすることができるのだ。早くも常連さんを多く引き寄せており、この日も常連さんとみられる方々が楽しそうに店員さんとおしゃべりをしながら量り売りのグラノーラを購入していた。
グラノーラ、ひとさじのストーリー。
GANORIのグラノーラは、甘みが違う。食感が違う。芳ばしさが違う。こんなにもグラノーラはよく噛まなければならないのかと驚く。そして噛むたびに今何を味わっているのかを考える。舌で、歯で、ドライフルーツやナッツ、穀類の存在をひとつひとつ確認しながら食べすすめるのがなんとも楽しい。
甘みは、メープルシロップや黒糖、てんさい糖など自然の甘味なのだという。ドライフルーツの甘さのバランスや、牛乳などとの相性も考えられ、コクを補う効果も持つ。
食感や芳ばしさを左右するローストは作り手のこだわりそのもの。10種素材があれば10通りのローストがある。「ローストが一番グラノーラの個性が出るところなんです」と店長の川添智史さんは話す。
GANORIがオリジナルでミックスしたグラノーラも常時7種類ほど用意。グラノーラを知り尽くしたGANORIスタッフおすすめの組み合わせが手軽に購入できる。秋の新作はオリジナルアップルミックス。クリスピーなオートミールと、噛み応えのあるかぼちゃの種、ドライフルーツのクランベリーはフルーティーな部分がしっかり残っている。子どもから大人まで、幅広く愛される逸品となりそうだ。
グラノーラをさらに美味しく。
店内では、特製グラノーラをさらに美味しく食べるためのアイテムも取り揃えている。まずは、グラノーラを食べる上での“準主役”となる、牛乳・豆乳・ヨーグルト。牛乳とヨーグルトは、岩手県の中洞牧場のものを販売。ご当地牛乳グランプリ2013で金賞を受賞した、太鼓判付きの牛乳だ。グラノーラは牛乳と一緒に摂取するとビタミンやミネラルが吸収されやすいのだという。
スペシャルなグラノーラにはスペシャルな器を。Heath Ceramics GRANOLA BOWLはこの夏アメリカから仕入れたもの。マットなカラーとぽてっとしたフォルムがかわいい。大きさもまさにグラノーラ仕様。グラノーラファンならぜひとも欲しいアイテムだ。