Column
香り-1-フィレンツェ生まれの
「ドットール・ヴラニエス」
今月は、空間演出の一つとして欠かせない香りをテーマにしたショップを紹介。前編はイタリア生まれのルームフレグランスブランド「ドットール・ヴラニエス 丸の内店」へ。
「香りの地」としても知られるイタリア・フィレンツェ。ここで、1983年に誕生した「ドットール・ヴラニエス」は、パオロ・ヴラニエスが立ち上げたフレグランス/コスメティックブランドだ。世界各国を飛び回るシルク商人の祖父を持つパオロは、さまざまな国から持ち帰られた香水瓶の数々に幼い頃から触れていたことが香りの原体験につながったという。大学では化学・薬品学を学び、薬剤師として独立したあと、もともと興味のあった香りの世界へ。持ち前の嗅覚と薬剤師の経験や知識をプラスして、伝統的でありながらモダンさもプラスしたフレグランス製品の開発に着手した。良質なエッセンシャルオイルを厳選し、ひとつひとつ作り上げたフレグランスは一気に人気を獲得し、イタリアのみならず世界各国で支持されるブランドに成長。日本では2011年に海外初の旗艦店が代官山にオープンし、2017年4月に名古屋、2017年10月に3店舗目となる丸の内店がオープンした。ブランドカラーのトルトラ色をメインにホワイトとゴールドを組み合わせ、伝統的なヨーロッパ建築に用いられるモールディングを施した空間。ここには直営店限定で取り扱う2種類の香りと合わせて、国内で取り扱う全ラインナップが揃う。
「ドットール・ヴラニエス」は、「水」「空気」「火」「大地」をイメージした「ザ・エレメンツ」シリーズのルームディフューザーでデビューした。印象的な香りそのものはもちろん、フィレンツェの大聖堂・ドゥオモの屋根をかたどったボトルもインテリアの一部として楽しめると好評。加えて特筆したいのがスティックだ。一般的なものと比べて長く、本数を多めにしたバンブーのスティックを付属し、香りを効果的に拡散させ、空間に柔らかな癒しをもたらしている。現在、ルームディフューザーは35種類。特に人気を集める「ロッソ・ノービレ」は、赤ワインをイメージしたもの。ぶどうやベリー系の果実を思わせる甘くてフルーティな香りで、まるでワインを飲んでいるかのような穏やかな気分になれる。こちらは特別仕様のデキャンタタイプも用意。ぶどうの枝からほのかに香るワインのようなアロマはゆったりとした深い心地のよさで空間を満たしてくれる。これ以外にも、ディフューザーひとつひとつに、パオロが体験した旅の思い出や土地の記憶などさまざまなストーリーに沿った香りが揃う。たくさんの種類があるため、知識豊富なスタッフがその人それぞれの好みをヒアリングし、リビングやキッチン、ベッドルームなど空間に合わせて、また季節に応じた香りの提案も行なっている。
ディフューザー以外にもさまざまな香りのアイテムがある。「大切なときと記憶」をテーマに作られた「オードパルファム ザ デイト」はパオロ・ヴラニエスの思い出の日を再現した香りのシリーズ。日本では初の展開というオードパルファムは“持ち運べる香り”としてすでに人気を集めているという。キャンドルのように火を灯して香りを楽しむ「ランパルファム」はヨーロッパではポピュラーなアイテム。炎を吹き消した後に煙を拡散させることで香りを一気に部屋中に広げ、さらに嫌なにおいの分子の増殖やバクテリアを抑える空気の浄化効果もある。クローゼットやチェストなどで収納した服やタオルにふんわりと香りをつけたいときはフレグランスリネンスプレーやシートフレグランス、セラミックフレグランスがおすすめ。洗い立てのリネンのようなさわやかな香りが楽しめる。また、車好きに支持される「カーパルファム」にも注目。レザーの香りをベースにエレガントで高級感あふれる香りが特徴だ。香りの楽しみ方は幅広い。シチュエーションや用途に応じて、自分らしい香りを見つけたい。
Dr. Vranjes Marunouchi 〈丸の内直営店〉
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル3F
03-3201-5730
11:00〜21:00(日・祝〜20:00)
休業日は商業施設休館日に準ずる
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル3F
03-3201-5730
11:00〜21:00(日・祝〜20:00)
休業日は商業施設休館日に準ずる