ダイニングのテーブルベンチ、リビングに置くディスプレイ台、玄関の腰掛けベンチ、新聞や雑誌を置くサイドテーブルなど、さまざまなシーンで活躍するベンチを特集。前編では、機能美を備えたシンプルなウッドベンチに注目。北欧デザインの巨匠ハンス・J・ウェグナーが自邸の玄関用にデザインしたBar Bench、レザーストラップがアクセントになったシープベンチ、ジョージ・ネルソンの名作ネルソンプラットフォームベンチ、注目のイギリス人デザイナーラッセル・ピンチによるオーク無垢材のベンチ、折り畳みができるフォールディングベンチ、太く無骨な構造材でつくられたオブジェのようなベンチなど、美しく機能的で、飽きのこない普遍的なデザインをピックアップ。
《PP589 Bar Bench》
シンプルでいて力強い佇まい。 PP589 Bar Bench W1620 D520 H390 ¥390,000〜 PP Møbler(Scandinavian Living)
1953年に北欧デザインの巨匠ハンス・J・ウェグナーが自邸の玄関用にデザインしたBar Bench「PP589」。誕生から半世紀以上の時を経ても色褪せることなく、多くの人を魅了し続けている名作だ。格子状の軽やかなフォルム、角のない滑らかなディティール、白く美しい木目のアッシュ材の魅力を存分に楽しめるソープ仕上げなど、ウェグナーの木への深い理解と洗練された細部構造によりつくられた逸品。
《SHEEP》
玄関などの省スペースにぴったりなサイズ。 SHEEP(ブラック・ナチュラル・ナチュラルのみ同価格でフェルトトップも選べる) W690 D150 H440mm 各¥37,000 NORRMADE(ロイヤルファニチャーコレクション)
動物のしっぽをイメージして付けられたストラップが特徴のベンチ。アッシュ材の美しい木目にさりげなくヌメ革を効かせたシンプルで洗練されたデザイン、ブラックレザーストラップの付いたオールブラックモデルはモダンな印象、チャコールグレーのフエルトトップをのせたバイカラーなど、シンプルで楽しいバリエーションを展開。
《WEDGE》
サイドの「くさび」がアクセントに。 WEDGE W700 D220 H440mm 各¥37,000 NORRMADE(ロイヤルファニチャーコレクション)
WEDGE(ウエッジ)は、三角形の「くさび」のこと。その名のとおり、赤いくさびがアクセントになったベンチ。古来より、石を削りだすための建築資材や木材の接合などさまざまなシーンで使われてきた「楔(くさび)」にインスピレーションを得てデザインされた。“シンプルで機能的なもの”を目指すデンマークのデザインブランドNORRMADE(ノルメイド)によるデザイン。
《Nelson Platform Bench Metal Base》
Nelson Platform Bench Metal Base W1830 D470 H356mm ¥195,000〜 w1525 D470 H356mm ¥178,000〜 W1220 D470 H356mm ¥163,000〜 Herman Miller(Herman Miller Japan) 美しい直線フォルムに華奢なカンチレバーレッグ。 Nelson Basic Cabinet Series Medium Bookcase W865 D305 H610mm ¥113,000 Herman Miller(Herman Miller Japan)
1946年にジョージ・ネルソンがデザインした「Nelson Platform Bench(ネルソンプラットフォームベンチ)」のメタルベース。当時のハーマンミラーのカタログでは「主に幅が広くで奥行きが狭い家具を上に置くための台ですが、ローテーブルや予備の椅子としても使うことができます」と多目的なベンチとして紹介。同時期に発表したモジュール式収納ユニットはベンチに設置できるようにデザインされた。空気と光が通るよう格子状に組まれた座面と、無垢材を強調する華奢なメタルべースが印象的。
《IMO BENCH》
W1670 D430 H430mm ¥210,000 PINCH(ザ・コンランショップ)
イギリス人デザイナーRussel Pinch(ラッセル・ピンチ)によるデザインの「IMO BENCH」。職人の丁寧な手作業でつくられたオーク無垢材のベンチは、釘を使用しない美しい仕上げで、シンプルなフォルムと洗練されたディティールが魅力。ラッセル・ピンチは、ELLE DECORATION AWARDなど数々の受賞歴を誇る、いま注目の新進気鋭のデザイナー。
《REX CHILDREN BENCH》
REX CHILDREN BENCH W1300 D510 H300mm ¥54,000 REX(ACTUS)
スロベニアを代表するデザイナー、Niko Kralj(ニコ・クラリ)が1952年にデザインした「REX CHILDREN BENCH(レックス チルドレンベンチ)」。「デザインはすべてに、すべてはデザインに」をモットーにデザインされたニコ・クラリの椅子は、人間工学に基づいて設計された絶妙な座り心地とミニマルなデザインが特徴。1950年代初期のユーゴスラビアの狭小な住宅事情に合わせてデザインされたREXフォールディングシリーズは、折り畳んでコンパクトに収納できる。
《HERE》
HERE Lサイズ(ウッド×ウッド)W1200 D168 H350 ¥38,000 E&Y HERE Lサイズ(ウッド×スチール)W1200 D168 H350 ¥53,000 E&Y HERE Lサイズ(ウッド×スチール)W1200 D168 H350 ¥53,000 E&Y HERE Sサイズ(ウッド×スチール)W700 D168 H350 ¥43,000 E&Y 構造材そのものが座面。お気に入りの陶器や植物を並べても。
建築の構造材として梁や柱に使われるビーム材でつくられたベンチ「HERE」。身近な素材で、どこまでシンプルな要素や手数でつくれるか検討していく中で生まれたデザイン。構造材やアンカーボルトが醸し出す無骨な雰囲気が魅力。すべてを木材で構成したモデルと、木材と金属の梁材であるH型鋼を組み合わせたモデルを展開。腰掛けとしてのベンチだけでなく、ディスプレイ台やオブジェとしてもオススメ。インテリアからグラフィックまで手がけるデザイナー林洋介氏によるデザイン。
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