Renovation
海辺の暮らしを楽しむカリフォルニアスタイルの
ミッドセンチュリーハウス
石と木の素材感が心地よい
稲村ヶ崎の海のすぐそばに建つアメリカ西海岸風のスクエアな建物が、照明器具や家電の輸入を手掛ける稲村ヶ崎の『HERMOSA』の代表、牛尾秀樹さんのお宅だ。
「築8年の中古住宅を購入し、『デコデモデ』にお願いしてリノベーションしました。
内外装をやり直しましたが、家のレイアウトが良かったので間取りは変えていません。ちなみに、ここはもともとショールームとして使われていた家だったようです」
リビングの壁一面に施した石の壁が印象的だ。石の自然のままの凹凸を生かし、ナチュラルに仕上げられている。
「ハワイのオアフ島のタンタラスの丘に行く途中に『リジェストランド・ハウス』というミッドセンチュリーの名建築があるのですが、その家をイメージしました。この1面で約1トンの石を使っています。バランス良く仕上げていただいた職人さんには感謝しています」
ケーススタディハウスがお手本に
イームズをはじめとするアメリカのミッドセンチュリー家具に惹かれ、インテリアを扱う仕事を始めたという牛尾さん。
「カリフォルニアのイームズ邸には何度も訪れました。我が家のリノベーションのデザインは、ケーススタディハウスが手本になっています」
中庭には屋根をかけ、シーリングファンを取り付けている。ケーススタディハウスの深い軒をイメージさせる。
「薪ストーブはデンマーク製の大型のものに買い替えました。中でTボーンステーキを焼いたり、ダッジオーブンで料理したりと、楽しみが広がりました。この辺りは気候が穏やかなので、この薪ストーブと小型の石油ストーブで充分暖まります」
海からバスルームに直行できるよう大改装
「実はバスルームの改装に一番お金がかかっています」と牛尾さん。
海からウエットスーツのままでバスルームに直行できるように、壁を抜いて新たに出入り口を作ったのだそう。
「鍵を持たずに海に行けるように、鍵は暗証番号式のものにしました」
そしてウエットスーツを干すためのバーも設置。
スイッチプレートやドアノブなどのディティールや、ツヤ感のある壁のペイントのニュアンスなど、細かな部分にも気を配ることで、アメリカのミッドセンチュリーを感じさせる家を完成させている。