Style of Life
愛犬との湘南ライフ 非日常性を求めて
暮らしを楽しみ尽くす
![愛犬との湘南ライフ 非日常性を求めて 暮らしを楽しみ尽くす 愛犬との湘南ライフ 非日常性を求めて 暮らしを楽しみ尽くす](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori.jpg)
海を見下ろす環境に一目惚れ
「海の近くで暮らしたい」。初めて訪れた小笠原諸島の自然の美しさに衝撃を受け、漫画家であり小説家である折原みとさんはそう考えた。そして、それまで住んでいた中目黒のマンションを離れ、湘南に一軒家を建てることに。
「たまたま知り合いから土地を紹介してもらったのですが、初めは逗子ってどこ? っていうくらい土地勘も何もなくて」。高台に開発された電信柱のない住宅街は、都心とは全く違うのどかな環境。海が望める条件に即決した。
「同時に、犬を飼いたいという子供の頃からの思いがあったんです」。動物を育てられなかった苦い経験、飼いたくても飼ってもらえなかった幼少期の思い出は著書『おひとりさま、犬をかう』に詳述。それから歳月を経て、ゴールデンレトリーバーの子犬りき丸を迎え、幼い頃からの夢が湘南の地でスタートした。
![2代目・こりきと庭でお散歩。湘南に来て描く作品も変わったという折原さん。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_003-350x525.jpg)
![玄関から庭へと続く小道。レンガが敷き詰められたヨーロッパ風の佇まい。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_004-350x525.jpg)
立地を活かした設計に
家は自分で間取り図を描いて、設計士に依頼。「漫画家が好んで建てる白亜の豪邸みたいなのは嫌でしたね。天井が高いこと、仕事部屋とバスルームからの眺めが良いこと、人がいっぱい集まれること、を設計士さんにはリクエストしました」。
もともとあったカキの木を残してもらうためにコの字型に設計。瀟洒な庭に囲まれた、落ち着いた洋館が海を見下ろすように建つ。
「いちばん長い時間を過ごすのは仕事部屋なので、2階の見晴らしのよいところを確保してもらいました」。仕事中も窓の外に広がる海を眺めて、ついぼんやりとしてしまうこともあるのだそう。
同じく2階の眼下に海が広がるバスルームは、3〜4年前にリフォーム。ダークブラウンで統一されたアジアンリゾートのような空間には癒しムードが漂う。「バリテイストにしたかったんです。お風呂が好きなのでゆっくりと海を眺めながら、リラックスしたいと思って」。絶景を眺めながらのバスタイム。サウナやミニバーもあり、入浴後はテラスに出て気持ちのよい風にあたりながら1杯、もできる。
![バリ風の小物をさりげなく配置。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_009-350x233.jpg)
![照明や小物などは、ネットでアジアン雑貨を探して購入。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_010-350x233.jpg)
家で味わえる非日常性
「いつも非日常的な気分で暮らしたいんです。以前はよく旅行に行っていたのですが、旅行から帰ってきたときの“がっかり感”が嫌で。それならば家で非日常感が味わえるようにしてしまおうと」。
天井の高い豪奢な空間に、開放的な吹き抜け。1階のリビングには煖炉があり、秋から冬はパチパチと燃える火が部屋を温める。「火を眺めているのが好きなんです。だから煖炉は欲しいと思っていました」。友人を呼んで皆で燃え盛る火を眺める“湘南焚き火クラブ”も開催。
「何に惹かれるんでしょうね。火を眺めていると、みんな普段言わないようなことを語り出したりするんですよ。ここに来てからパーティーもよく開くようになりました。友人たちに楽しんでもらえるように、玄関ホールにはウェイティングバーも設けたんです。デッキの、夕日を眺めながら飲めるサンセットバーも人気です(笑)」。
![吹き抜けの大空間に大きな開口から光が差し込む。天井が高く開放感のある空間。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_011-700x467.jpg)
![玄関を入ってすぐのところにある吹き抜け空間。右側が、「折原バー」と呼ばれているウエイティングバー。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_012-350x525.jpg)
![テラスに面したダイニングにはリゾート気分も漂う。家具はアメリカのドレクセルヘリテイジ。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_012-5-350x525.jpg)
![バルセロナで買ってきたガウディの建築物を模したチェス。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_013-350x233.jpg)
![金沢の骨董屋さんで買った火鉢。テーブルも実は囲炉裏を採用。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_014-350x233.jpg)
![ウエイティングバーのキャビネットには、バカラなどのグラスがズラリと並ぶ。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_015-350x525.jpg)
![焚き火を楽しむ鉄製の鉢。八ヶ岳倶楽部で購入した。火を起こさないときはガラスを載せてテーブルに。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_016-350x525.jpg)
![スペイン、モロッコを旅するのが好き。旅行で買ってきた品ものが空間を彩る。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_017-350x233.jpg)
![竜と水晶が好きと言う折原さん。仕事場には置物がたくさん。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_018-350x233.jpg)
アクティブな生活を楽しむ
湘南に来てからアウトドア派に。外にいることが楽しくなったという折原さん。手入れの行き届いたヨーロッパ庭園風の庭では、2代目の愛犬・こりきと遊んだり、仕事をしたり、食事をとることも多い。「スペインのアルハンブラ宮殿が好きで、お庭はイメージしたところがあります。水の音が聞こえるよう、水場も欲しいとお願いしました」。
流れる水の音だけが響く、喧噪を離れた環境。ここには間違いなく非日常の空気が漂う。
「歩いて10分くらいのところにすごくきれいなビーチがあって、よくお散歩したり、シュノーケリングをしたりしに行きます。それでも気分を変えたくなったときは八ヶ岳の別荘と、茨城に借りている古民家を行ったり来たり。犬がいることもありますが、旅行には行かなくなりました。でも毎日が楽しいので満足しています」。
20代の頃は仕事漬けの生活で紙の上でトリップ。いわばそれが非日常だったという折原さん。今は毎日の生活を旅のように楽しんでいる。
![外から見られず落ち着くという庭の一画。「ここなら風も強くないしトンビもこないし、仕事場に最適なんです」。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_019-700x467.jpg)
![庭は自分で考えたプランを庭師さんに依頼。四季折々の花が咲く。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_020-700x467.jpg)
![水場はどうしても欲しかった。ヨーロッパ風の趣きが漂う。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_021-350x233.jpg)
![テラコッタにスペインのタイルをたくさんはめ込んだ。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_022-350x233.jpg)
![レモンの木なども植えられ、豊かさを感じさせる。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_023-350x233.jpg)
![休憩用のベンチがカフェのような雰囲気。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_024-350x233.jpg)
![朽ちたジョウロや壷がさりげなく味を出す。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_025-350x233.jpg)
![遠くに江ノ島が眺められる絶景。](https://img.100life.jp/2016/01/150106_ori_026-700x467.jpg)