Style of Life
ぐるり360度の窓が心地よい新しいのに温かい。
ツリーハウス感覚の家
1階は家族の共有空間
1階と2階の間にぐるりと360度窓があり、柔らかな光がリビングに降り注ぐ。木の柱の上に2階がフワリと浮いているようなツリーハウスのような軽やかさと、森の中にいるような安心感がなんとも心地良い。ここが中野区内の旗竿敷地に建つ住宅とは思えない、伸びやかな広がりを感じさせる。
「新しい家だけれどどこか古さを感じるような、リノベーションした家かな?と思うくらいの家を希望していました。それまで住んでいた家の4軒隣のこの敷地が空いて、建築家を探していた時に友人が持ってきてくれた雑誌に載っていたのが成瀬・猪熊建築設計事務所の猪熊純さんのご自宅でした。作り込みすぎない、ちょうど良い感じが気に入って、設計をお願いすることにしました」
1階には広々としたリビングとキッチン、家族全員で使う共用の書斎と和室がある。そして2階はプライベートな空間と、フロアで用途をはっきり分けている。
「来客も多く、打ち合わせをすることもあるので、ダイニングテーブルは大きいものを猪熊さんに作っていただきました」
中2階から2階を見上げると、白い壁の中に木目の壁の家が浮かんでいるように見える。宙に浮いたツリーハウスから、樹の中の秘密基地に潜入していくような、そんなワクワク感が楽しい。
2階はプライベートなスペース
2階の個室には収納スペースがなく、夫婦+3兄弟の共同の収納スペースが廊下の両サイドにある。合板の飾らなさ、そして生活感のあるものの中を行き来するのは不思議な安心感がある。
このスタイルであれば、子どもの成長に合わせて部屋を移動するのも簡単だ。現在、奥様のご姉弟が長期滞在中。ゲストを迎えることも臨機応変にできる。
「夫の趣味は子育てかもしれません。子どもとよく遊びますし、料理を作って食べさせるのも大好きです。ON/OFFを切り替えられる家を作ることができて、とても満足しています」