Style of Life
鎌倉のサーファーズハウス 客人ウェルカム、
アウトドアマンの海辺の拠点
小上がりは友人のためのベッドルーム
20代にスノーボーダーとして活躍した河尻晋介さん。波を滑る楽しさがライフスタイルに加わり、13年前に藤沢、そして辻堂と、湘南エリアに住み始めた。
「マンションをリノベーションした家も気に入っていたのですが、戸建てに住みたくなり、土地を探し始めました」
そして出会ったのが、海のすぐそば、鎌倉の小高い丘の上で見つけたこの場所だ。
「家は『エンジョイワークス』のスケルトンハウスで作ることにしました。間取りも設備も仕上げもすべて自由に設計することができる家です。自由度が高すぎてすごく悩んだのがいい思い出です。
社長がサーファーで、話が合いそうなのも良かったです。短パン、Tシャツで打ち合わせに来ました(笑)」
リビングルームの一角に小上がりを作った。カーテンを閉めれば個室に早変わり。
「友人が泊まりに来たらここで寝てもらいます。布団類は小上がりの下に作った引き出しに収納しています」
ボード置き場はDIYで
玄関にはOSB合板を使い、DIYで仕上げたロングボードのラックと、自転車が並ぶ。緊急事態宣言中に製作したそうだ。
「大工の経験もあるプロサーファーの友人に手伝ってもらいながら、2日で仕上げました。ショップでOSB合板をサイズに合わせてあらかじめカットしてもらったのが助かりました」
「波乗りにも行きますが、今は自転車にハマっています」
ブルーラグ代々木公園店で組んだサーリーでロングトリップを楽しんでいる。
「小田原まで自転車で寿司を食べに行きました(笑)」
玄関の天井はブルーに。キッチンや小上がりの床もブルーを使うなど、効果的にブルーを効かせた海沿いの家らしいインテリアに仕上がった。
イメージは『ACE HOTEL』
シアトルに誕生し、クリエイターに絶大な支持を集めている『ACE HOTEL』。河尻さんはその『ACE HOTEL』をイメージして家づくりを進めたのだそう。
「1階はカーペットを敷いて落ち着いた雰囲気にしました。玄関から風呂場まではタイルにする案もあったのですが、思い切ってすべてカーペットにしました」
ベッドルームの壁面は黒に。ヘッドボードには木を使っている。
水回りはグレーの壁にした。
「リラックスできるホテルライクな風呂を目指しました。ユニットバスではなくぜひ在来工法で作りたかったです」
洗面所には海から上がってそのまま風呂に直行できる裏口も作った。
「せっかく作ったのですが、残念ながらほとんど使っていません(笑)。ロングボードを持ってクルマの脇をすり抜けるのが大変だったんです。外のシャワーで流して、玄関からそのまま入ってきたほうが楽でした」
ここに住みはじめて4年。家が少しづつDIYで手を入れながら河尻さんらし家になってきた。
「育てていける家を作りたかったので、すごく楽しいです。ラフな家のほうが友人も来やすいと思いますし。手を入れる余地が残されているのも『スケルトンハウス』の良さですね」