Style of Life
葉山の自然を楽しむ家 階段の踊り場が第2のリビング
ウクレレや読書が楽しい
葉山らしいライフスタイルに変化
子育てするなら緑が豊かな葉山に住みたいと、中野から森戸川沿いに建つ『エンジョイワークス』プロデュースの〈森戸川ヴィレッジ〉に家を建てた奥谷将之さん、りんさん、梁吾くん一家。
「子どもの頃に沖縄に住んでいたことがあり、海と山で遊んだ記憶が今も大切な思い出になっています」とりんさん。
「子どもには自然の中で遊ばせてあげたいと思い、葉山で家を探しました」と将之さん。
〈森戸川ヴィレッジ〉からビーチまでは徒歩で約10分。
以前ご紹介した小林さんのお宅の隣家になる。
「遠からず近すぎず、最高の場所です。子どもの成長に合わせて2階の間取りを作り変えられるように将来を見据えて設計したのですが、葉山に来てから始めたSUPのボードの置き場のことまでは考えておらず、リビングに立て掛けてあります(笑)」と、葉山ならではのライフスタイルの変化を楽しそうに話す将之さん。
りんさんも最近ウクレレを習い始めたそうだ。ゆったりとした葉山時間にぴったりの音色が柔らかに響く。
明るい階段の踊り場には本棚を作り、第2のリビングのように使っている。
「本棚の本を床に落とす遊びが梁吾のマイブームになっています(笑)」
障子や柿渋。和のテイストをプラス。
『エンジョイワークス』の〈スケルトンハウス〉は、内側のプランを自由に決めることができる。インテリアデザイナーの将之さんが材料の選定や間取りのプランを考え、『エンジョイワークス』に施工の取りまとめをしてもらった。
「デザインに“和”を取り入れました。カーテンの代わりに障子を使い、ラワン材を柿渋で塗装したり、壁は漆喰で仕上げました。フローリングは柿渋に似合うものを探しました。見つけたのがところどころ白っぽい斑が入るミモザ材です」
そして階段の吹き抜けには、念願のイサム・ノグチの『アカリ』が灯る。
2階は間取りの変更が可能
2階はクローゼットを中心に、グルリと回遊できる。将来的に子ども部屋を作るなど、間取りの変更が必要になった際に、クローゼットを動かせるようになっている。
1階のダイニングに面した土間は、外のテラスと同じ素材のものを使い、内と外の境界線を曖昧に。
キッチンには直接土間に出られるドアを設け、テラスに食材を運ぶ際の動線も短くした。
「お客さんを招いてテラスでバーベキュー、最高です」
奥谷邸
設計 エンジョイワークス
所在地 神奈川県葉山町堀内
構造 木造
規模 地上2階
延床面積 80.05㎡