Style of Life

葉山の絶景を楽しむシンプルな箱を
自分流に変化させて住む

葉山の絶景を楽しむ  シンプルな家を 自分流に変化させて住む
目の前にさえぎるものはなにもない、ここが葉山と言われても信じ難いほどの素晴らしい眺望を楽しんでいる渡部夫妻。以前に住んでいたのも葉山だったので、探すならこのエリアと決めてはいたけれど、こんな気持ちのいい環境の場所と出会えるとは思っていなかったそうだ。

家は、四角い箱のようなカタチ。
「シンプルな家にしたいと思いました。きっと好きなものは変わっていくだろうから、その時の好みのスタイルに変えられるようにしておきたかったんです」

家の中はバス・トイレの扉を除けば仕切りがなく、収納スペースも作っていない。
「洋服は見えるところに置いておきたいので、収納は一切ないです。今、木の箱にキャスターをつけて並べて、見える収納を作ろうかなと思っているところです」と玲子さん。辰徳さんも、「2階の天井が高いので、僕はロフトを作ろうと考えてます」と、改造プランを練っている。そんなお楽しみも、変化に対応できるシンプルな家だからこそ可能なのだ。


家の幅いっぱいのバルコニー。ここから東京へ毎日通勤している家とは思えない、雄大な景色に癒される。
家の幅いっぱいのバルコニー。ここから東京へ毎日通勤している家とは思えない、雄大な景色に癒される。
2階は、さえぎるものがなにもない絶景と、高い天井が気持ちのいい広々としたワンルーム。
2階は、さえぎるものがなにもない絶景と、高い天井が気持ちのいい広々としたワンルーム。

ショップの什器として使われていたフランス製のパレットを譲り受け、家でも収納用に使っている。
ショップの什器として使われていたフランス製のパレットを譲り受け、家でも収納用に使っている。
収納は、まるでショップディスプレイのような見せるスタイルだ。ショッピング気分で着る服を選べる。
収納は、まるでショップディスプレイのような見せるスタイルだ。ショッピング気分で着る服を選べる。


2歳の柴犬のホホンくんの散歩コースにはこと欠かない、抜群の住環境。
2歳の柴犬のホホンくんの散歩コースにはこと欠かない、抜群の住環境。
フローリングは足場板。肌触りが気持ちいいのか、ホホンくんもすぐにゴロンしちゃいます。
フローリングは足場板。肌触りが気持ちいいのか、ホホンくんもすぐにゴロンしちゃいます。


玄関はリビングの一部

家を探していることを知人に相談したら、紹介されたのがエンジョイワークスだったそう。湘南の不動産に強いエンジョイワークスが、ここの土地も見つけてくれて、併せて提案されたのが『スケルトンハウス』だったのだそうだ。

「この眺望や環境ももちろんですが、なにより『スケルトンハウス』という、僕たちの希望をズバリかなえてくれるアイディアに惹かれて購入を決断しました。家の外側はしっかり造り、内側は自分たちでやっていいというスタイルなんです」

たとえば風呂場は、ユニットバスが玲子さんの父の関係で安く手に入ったのでそれを使ったのだとか。そんな自由もきくのだそう。

床や壁の材料、窓や階段の位置も自分たちで決めた。
「玄関や廊下を作るとスペースがもったいないと思っていたので、この家には両方ありません(笑)。床にタイルを敷いているあたりがなんとなく玄関ですが、リビングでもあります。玄関ドアを開けて家の中に入ると、風呂場までタイルのスペースが続いているので、散歩から帰ってきた犬は風呂場に直行できます。僕もサッカーから帰ったドロドロの服のまま直行します(笑)」


玄関ドアを明けると広いタイル敷きの空間になっていて、そこもリビングの一部になっている。靴はパレットに収納。
玄関ドアを明けると広いタイル敷きの空間になっていて、そこもリビングの一部になっている。靴はパレットに収納。
玄関を入ると一段低いタイル敷きのスペース。散歩から帰ったホホンくんが奥の扉のバス・トイレまで直行できる。
玄関を入ると一段低いタイル敷きのスペース。散歩から帰ったホホンくんが奥の扉のバス・トイレまで直行できる。
レッドシダーが貼られたスクエアな家。月日が経つとともに木肌の色がシルバーに変わって、味のある外観になるはずだ。
レッドシダーが貼られたスクエアな家。月日が経つとともに木肌の色がシルバーに変わって、味のある外観になるはずだ。


キッチンもシンプル。収納用の扉や引き出しも作っていない。おふたりとも背が高いので、カウンターを95cmとかなり高く作ってもらったそうだ。

「実はこのカウンター、ステンレスではなくアルミ素材なんです。素材を変えてさらにリーズナブルになりました。傷はつきやすいのですが、それがいい味になっていくと思います」

昨年の6月に竣工し、夏と冬を経験した。
「『スケルトンハウス』は全館空調システムになっているのですが、夏は窓を開ければ冷房は要らなかったです。冬は1階の床暖房をつければよいとのことでしたが、暖房しなくても過ごせるほど快適でした」

まだ庭には手をつけていない。
「傾斜があるので段をつけることになるとは思うのですが、僕は庭でサッカーがしたいので、段をつけずになんとか広い面を確保できないか考えている最中です」

家の中も庭も、渡部家のお楽しみはまだまだ続くようだ。


身長180cmの辰徳さんと168cmの玲子さん。おふたりとも身長が高いので、キッチンのカウンターの高さは95cmに。
身長180cmの辰徳さんと168cmの玲子さん。おふたりとも身長が高いので、キッチンのカウンターの高さは95cmに。
「アッシュ・ペー・フランスで買ったラックは、どこか味のある作りで、とても気に入っています」
「アッシュ・ペー・フランスで買ったラックは、どこか味のある作りで、とても気に入っています」
アメリカのダイナーに置いてあるようなナプキンホルダーを食卓に。スイッチプレートはシンプルなデザインのものを採用。
アメリカのダイナーに置いてあるようなナプキンホルダーを食卓に。スイッチプレートはシンプルなデザインのものを採用。


渡部邸
設計 エンジョイワークス
所在地 神奈川県三浦郡葉山町
構造 木造
規模 地上2階
延床面積 79.48m2