Style of Life
海を感じる暮らし眼下に海を一望できる
高台の家に惚れ込んで
![海を感じる暮らし 眼下に海を一望できる 高台の家に惚れ込んで 海を感じる暮らし 眼下に海を一望できる 高台の家に惚れ込んで](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim.jpg)
眼下に海を臨む家
「決め手は眺望でした」と声を揃えるのは、ライティングディレクターの島村佳孝さんとヨガの先生の村岡朋子さん。お二人の住まいは、神奈川県横須賀市秋谷の高台に建つ平屋だ。サーフィンが趣味という佳孝さんと、ハワイでイルカと泳ぐツアーの仕事をしていたことがあるという朋子さんは、揃って海が大好き。この家で暮らして約2年半になるそうだ。
「実はこの家を知ったのは20年くらい前。知り合いが住んでいて、眼下に海を臨む眺望が最高だなあと思っていたんです。遊びに来るたびに『そろそろ引っ越さないですか?』ってずっと言ってた(笑)。その方も僕が惚れ込んでいたのを知っていたので、引っ越すときに大家さんを紹介してくれた。それで引き継いだんです」と佳孝さんは話す。
お二人とも、この家に住む前は茅ヶ崎に住んでいたそう。「茅ヶ崎も海は近かったけれど、家から海を眺めることはできませんでした。何も遮るものがなく海を一望できるこの場所は本当に贅沢」と朋子さん。
今では近所の方とも皆顔見知りで、畑を持っている人から野菜をもらったり、漁師さんからわかめをもらったりすることも多いそうだ。
![海を臨むウッドデッキ。晴れている日は眼下の海がはっきり見える。季節毎に変わりゆく山の表情も楽しめる。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_001-700x467.jpg)
![愛犬のNICO(ニコ)。保健所からひきとった雑種の男の子。「よく海を眺めています」(朋子さん)。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_002-350x233.jpg)
![愛犬NICOのご飯コーナーには、名前の通りスマイルマークのついた小石が。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_003-700x467.jpg)
住みやすく手を加えて
「古い建物に手を入れて、きれいに快適に住むのが好き」と話す佳孝さん。この家は築60年以上経っており、入居時にはあちこち傷みや汚れが目立っていたそうだ。
そこでお二人は、家を少しずつ整えていった。「壁、天井、扉に白いペンキを塗り、一部傷んでいた床は貼りかえました。それから、ダイニングとリビングの間の壁を無くして、ダイニングからも海が見えるようにしました」と朋子さん。
今では室内はどこもきれいに整えられており、老朽化は一切感じない。一方で、昔ながらの味のある建具がそのまま活かされているのも風情がある。「窓枠もガラスも既存のものです。窓枠は汚れが目立っていたので、削って塗装しなおしました」と佳孝さん。朋子さんも「入居時は窓枠とガラスの隙間がひどくあいていて、風が強い日はずっとガタガタいっていました。まるで取り立てにあっている気分(笑)。隙間を埋めるコーキング材を入れて、がたつきを解消したんです」と振り返る。
お二人の次なる計画は、薪ストーブを設置すること。「薪ストーブは、既に知り合いからもらってあるんです。壁に穴をあけて煙突をつけて、次の冬までには完成させます」と佳孝さんは話す。「この家はまだ発展中なんです」と声を揃えるお二人はとても楽しそうだった。
![寝室にしている和室。壁は元は緑色だったが、白のペンキを上から塗ったそう。レトロな窓枠もきれいにしてそのまま使っている。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_006-350x525.jpg)
![ダイニングとリビングの間の壁を取っ払った時に残った柱。「友人のペンキ屋さんに格好良く塗ってもらいました」(佳孝さん)。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_007-350x525.jpg)
![和室の窓にはイルカ。「これは私が元々持っていた飾り。壊れて穴があいていた枠にはめたらぴったりだったんです!」(朋子さん)。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_008-350x525.jpg)
![リビングの書架には、ヨガやサーフィンの書籍が並ぶ。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_009-350x525.jpg)
![ダイニングからキッチンを見る。左手の冷蔵庫の目隠しになるように貼ったのは、床を貼りかえたときに出た廃材。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_010-700x467.jpg)
![料理好きの朋子さんは野菜をふんだんに使った和食をよく作る。「庭で採れるふきのとうでふきみそを作ったりもします」。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_011-350x233.jpg)
![キッチンの窓からは山の緑が見えて気持ちがいい。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_012-350x525.jpg)
![友人のペンキ屋さんが廃材で作ってくれたキッチンカウンター。動かせるようキャスターをつけてもらった。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_013-350x525.jpg)
![キッチンの壁には棚をとりつけ、よく使うコップなどを並べた。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_014-350x233.jpg)
二人が好きなものだけを置く
「自然素材のものが好き」という朋子さんと「本当に気に入ったものしか置きたくない」という佳孝さん。室内には、友人やご近所の方から譲られたという味のあるインテリアや、アンティークの一点もの、さらには海から拾ってきたものたちがセンスよくちりばめられている。
「彼女は色々なところに小物をひょいと置く。自分にはないエッセンスを持っているので、一緒に住んでいて面白いなあと思っています」と言う佳孝さん。朋子さんは、「海に行ってきれいな貝殻とかがあるとついつい連れて帰ってきてしまう」と笑う。
![朋子さんの「海で拾ったものコレクション」。木の上のものはウニの骨格。「色や大きさが皆違っていて、つい集めてしまうんです」。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_015-350x233.jpg)
![窓の下に並べられた石。その理由は「雨が跳ね返って窓ガラスを汚すのを防ぐため」(佳孝さん)。海から少しずつ拾ってくるそう。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_016-350x233.jpg)
![アンティーク屋で買ったというランプ。「大量生産されるものより、古くて味のあるものが好きなんです」と佳孝さん。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_017-350x525.jpg)
![洗面所。シンクは、「TOTO」の以前の商号「東洋陶器」のもの。「アンティークの域に入るものですが現役で活躍中です」(佳孝さん)。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_018-350x525.jpg)
![照明の傘にとまった鳥は朋子さんの遊び心。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_019-350x233.jpg)
![玄関先の外灯は、近所の飲食店が閉店したときにもらったもの。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_020-350x233.jpg)
![玄関扉脇の貝と流木でつくったオブジェは朋子さんの作品。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_021-350x525.jpg)
![ウクレレや色鮮やかな鳥が飾られていて、どこか南国ムードが漂う室内。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_022-350x233.jpg)
![洗面所の棚の上にずらっと並んだアヒルたち。「アヒル好きで、10年くらい前からハワイなどで買い集めています」(朋子さん)。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_023-350x233.jpg)
![よく見るとサーフボードを持ったアヒルも。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_024-350x233.jpg)
![「鳥をこんな所に置くなんて僕にはない観点」と佳孝さんは笑う。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_025-350x233.jpg)
海を眺めて時間を忘れる
海が見える暮らしを満喫している佳孝さんと朋子さん。サーフィンが趣味の佳孝さんにとってこの家は最高のロケーションだ。「朝起きてベッドから波の様子を確認できるのが特権。10分で海につくから、うねりがよくなってきたら出かければいいんです」と教えてくれた。
「海に落ちる夕陽を眺めていると、その光景がドラマチックすぎて、つい見とれてしまいます」と朋子さん。満月の夜は月に照らされた海の輝きに息を呑むこともあるという。
この家に引っ越してからは、家にいる時間が好きになったと言うお二人。「家からの眺めが素晴らしくて、出かけているのがもったいないと思えるほど。刻一刻と表情を変える海を眺めていると、時間が経つのも忘れます」と声を揃える。
朋子さんは、「TOKOYOGA」というヨガのクラスを主宰。一色海岸や茅ヶ崎などで、心身を開放するヨガ教室を行っている。「ここに引っ越してから始めたのが、ヨガとお散歩を組み合わせた『お散歩ヨガ』。ヨガをしながらあたりの海や山をゆったり散歩するんです。最後はこの家で海を眺めながらお話して、体と心を整えます」(朋子さん)。
![広々とした庭には、ウッドデッキ、ピクニックテーブル、ファイヤプレースを備える。ファイヤプレースは自分たちで手づくりしたもの。たき火をしたり、バーベキューをしたり、焼き芋をしたりと活用している。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_026-700x467.jpg)
![家庭菜園の名前は愛犬からとって「niconico farm」。シーズンには様々な野菜を育てている。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_027-350x233.jpg)
![ウッドデッキの脇に掲げられたタイルは、朋子さんがハワイで購入したもの。「ここで靴を脱いでください」という意味。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_029-350x525.jpg)
![「ずっと大切に住みたい」と微笑む佳孝さんと朋子さん。現在は自分たちで外壁を塗りかえ中だそう。](https://img.100life.jp/2016/03/160313_sim_031-700x467.jpg)