Renovation
商店だった建物を大改装倉庫を改装したロフトのような
クールな空間にリノベーション
住みたい街として人気上昇中の武蔵小杉駅から歩いてすぐ。便利で暮らしやすい場所に建つ、築19年の元店舗物件。リノベーションを前提に住む家を探していたこともあって、すんなりとここを買うことを決められたのだそう。
「『無相創』の米原政一さんなら、この建物をきっとカッコよく改装してくれるはず、とピンと来たんです」
アンティークやオリジナルの家具を扱う米原さんのショップは、住宅のリノベーションも数多く手がけている。顧客として店に足繁く通ううちに、家を作るならぜひ米原さんにお願いしたいと心に決めていたのだそうだ。
「僕の好みや趣味も知ってらっしゃいましたので、打ち合わせもとてもスムーズに進みました」
広い空間を箱で仕切るNYのロフトのような雰囲気
商店として使われていたこの建物は、鉄骨ALC造。柱に頼らず広い空間を作ることのできる工法だ。武骨な鉄骨や、天井のデッキプレートの形状が、米原さんが鉄と木で作る世界観ともピッタリとマッチしている。
「壁面に絵やオブジェをたくさん飾りたかったので、自由に釘が打てるように、あえて内側に木の壁を加えてもらいました。新しく作った木の壁は、鉄骨から少し下に作ったり、部屋と部屋との仕切りも天井から下げて、空間に箱を作るような感じになっています」
このフロアがもともと和室だったとは思えないほど、カッコいい空間に仕上がっている。
Pacific Furniture製のダイニングテーブルを照らすフランス製のアンティークのペンダントライトを始め、この家にはたくさんのユニークな照明器具が使われている。
「実は高価なものではなくて、中にはヨーグルトの瓶をリサイクルしたライトもあります。照明器具が大好きなのでまだまだ増えると思い、増設できるように照明用のダクトレールをたくさん作ってもらっています。自分で好きな場所に下げられるように、ホームセンターに行って大型の脚立も買ってきました(笑)」
元々1階を商店として使っていた建物を購入し、2階をリビングに、3階を寝室として使っている。
「予算の関係であまり手をかけられなかった3階を、これからどうリノベーションしていくかを考えるのが楽しみです」