Design
ニュー・ライフスタイルショップ-2-部屋とフィールドを繋ぐ
東日本橋「INOUT」
今夏、東日本橋に誕生したライフスタイルグッズとオリジナルファニチャーのショップ、INOUT(イナウト)。部屋で過ごすスタイルをそのままフィールドへ持ち出す「アウトドアファニチャー」で、アウトドアをより身近で快適に楽しむための方法を紹介する。
アウトドア・ファニチャーとは
INOUT(イナウト)はショップ名でもあり、アウトドア・ファニチャーのブランド名でもある。オーナの小林卓さんは、十数年ほど前からキャンプの魅力にはまり、回数を重ねるうちに屋外のフィールド・キャンプ場だけでなく、家に持ち帰ったそのまま室内で楽しめる家具をつくりたいと思い、INOUTを立ち上げたそう。
「キャンプを愉しむには、普段の暮らしと変わらない快適さを追求することにある」と語る小林さん。たとえば、重量やサイズなどコンパクトなスペックを優先して選びがちな椅子は、普段の生活以上に体を動かしたり、移動が増えるキャンプ時に、体を落ち着ける場所として重要なアイテム。なので、運搬や収納以上に座り心地が大事。座り心地が悪いと、体が休まらないし、座った途端に体が沈んでしまう。美味しい食事を沢山食べたくてもすぐにお腹が窮屈になってしまう。室内でも使える本格的な椅子を外に持ち出すことで、家にいるような環境でキャンプも愉しめるようになるという。
また、キャンプやアウトドアは“特別”なものではなく、普段の生活の延長上で愉しめるもの。キャンプから帰って来たら道具をしまいこむのではなく、普段の生活でも使う。そうやって体になじんだものをキャンプで使うことで、より快適に外の生活を楽しめるのだそう。
木材は山梨、フレームに使用する鉄は大阪、帆布は倉敷、と国内の職人の手によって1点ずつ作られている。価格が安く、軽量タイプのキャンプアイテムは持ち運びには便利でも、意外と壊れやすく、家具としての快適さには欠け、キャンプの時しか使えないものが多い。家の外でも中でも使える家具は、長い期間使えるものとしてエコロジーにもつながる。
鋳鉄製のクッキングアイテムで人気のロッジは目玉焼き用のスキレットからダッチオーヴンまで揃う。アウトドアの調理器具としてもともと人気だったが、INOUTでは家庭と両方で使うことを推奨している。新作のINOUTオリジナルコーヒードリッパースタンドは家具と同様、室内でも使える本格的な作り。大勢で飲めるよう、容量も大きく作られている。コーヒーとコーヒータイムをプロデュースするユニット・ブラウンズ カフェ&ビーンズの豆も販売しているので、ぜひセットで楽しみたい。
東日本橋は、街全体がどこか懐かしい雰囲気を帯びながら、新しいカルチャーが生み出されるワクワク感も携えている。駅からすぐのINOUT周辺も、遊び心に溢れた独創的な飲食店や雑貨店が多い。それぞれの店に向かう人の流れが、線でつながるような求心力のある店としてINOUTもパワーアップしていきたいという。「問屋街」の街が今後、幅広い人に親しまれ、更なる盛り上がりをみせそうだ。
東京都中央区東日本橋3-11-10 ユタカビル1F
03-6661-7227
12:00〜20:30
土日祝休