Interior
鉄器 -1-毎日の暮らしで使う
モダンな伝統工芸品
400年もの歴史を誇る南部鉄器。昨今では、現代の暮らしに合うシンプルでモダンなデザインが主流となり、国内外から注目が集まっている。今回は、モダンな作風の釜定工房、宮伸穂氏がデザインした羽釜や鍋、フライパン、小泉誠氏デザインの鉄瓶、ババグーリのモダンな南部鉄器のケトル、フィンランドのデザイナー、タウノ・タルナがデザインした南部鉄のグリルパン、日本の伝統的な柄をモチーフにしたモダンクラシックな鍋敷きなど、暮らしの中に取り入れやすいモダンな伝統工芸、鉄器を紹介する。
《南部鉄ケトル》
ババグーリデザインのモダンな南部鉄器ケトル。岩手県の釜定工房にて昔ながらの技法で丁寧に作られた美しい鉄器。使いこむうちに鉄肌の味わいが増し、湯の味もまろやかになる。Babaghuri(ババグーリ)は、天然素材や手仕事に拘ったモノつくりをするヨーガンレールのブランド。
《鉄瓶》
小泉誠氏がデザインした南部鉄の鉄瓶。ウォルナットの取っ手がアクセントになったシンプルかつモダンなデザイン。tetuシリーズは、鉄の“重い”という特徴を、身近な暮らしの道具に活かせるようにデザインした鉄器。
《洋鍋》
明治から続く盛岡の釜定工房の3代目、宮伸穂氏による南部鉄の洋鍋。漆黒の鉄器に、ゆるやかなカーブを描くウッドハンドルが印象的なデザイン。そのまま食卓に出してもテーブルにしっくり馴染むモダンな佇まい。
《羽釜》
鉄肌の黒が際立つモダンなシルエットの羽釜は、一筆書きのような美しいデザインの持ち手が印象的。ふっくらとおいしいごはんやおこげを楽しめるのはもちろんのこと、スープ鍋としてもオススメ。内側は油焼きという昔ながらの手法で仕上げられているため、焦げ付きにくく扱いも容易。
《ミニパン》
岩手の鋳物作家、小笠原陸兆氏デザインによるミニパンは、おたまじゃくしのようなシルエットと小ぶりサイズ感が魅力。ベーコンエッグ、グラタン、ハンバーグなど熱々のままテーブルに。木製の鍋敷き付き。
《イグ鍋》
グラフィカルなデザインの取っ手が魅力の小さなフライパン。「エッグ」が語源の「イグ」鍋は、名前の由来の通り、炒り卵や目玉焼き、オムレツなどの卵料理のためにつくられた。
《オイルパン》
シンプルを極めた美しい南部鉄のオイルパン。鉄器の造形美もさることながら、料理の焼き目も美しく仕上がり、鉄分補給もできる優れもの。大事に手入れをしながら長く使いたい逸品。
《グリルパン》
フィンランドのデザイナー、タウノ・タルナがデザインした南部鉄のグリルパン。肉や魚の余分な油を落としながら、美しい波形の焼き目を付ける、用と美を兼ね備えた鉄器。プロ・アルテ シリーズは、フィンランドのデザイナーと盛岡の職人の恊働で生まれた南部鉄器のジャパンブランド。
《鍋敷き》
宮伸穂氏デザインによる釜定工房の鍋敷きは、格子や丸、三角をグラフィカルに仕上げたモダンなデザイン。鋳心ノ工房の鍋敷きは、日本の伝統的な柄をモチーフにしたモダンクラシックなデザイン。クラフトデザイン運動を起こした工芸デザイナーの先駆者、芳武茂介氏が1966年にデザインしたもの。インテリアとして飾っておくだけでも様になる鉄器。
shop list
Analogue Life 090-9948-7163
designshop 03-5791-9790
niguramu 0766-63-6318