Interior
ベンチ −2−シンプルでエッジの効いた
グラフィカルなデザイン
ベンチ特集後編では、ひとつ置くだけで空間をより印象深いものにしてくれるグラフィカルなデザインをフィーチャー。コンスタンティン・グルチッチによるワイヤーレッグベンチ、幾何学的形態を追求したグリッドデザイン、ノーマン・フォスターによるホワイトレザーのミニマルなベンチ、ミニマルな構造美を追求したアイアンベンチ、不要な部分をすべて削ぎ落としたタキシードベンチ、アレキサンダー・ジラードデザインのカラフルなパッチワークデザインなど、シンプルでエッジの効いたベンチをピックアップ。
《TRAFFIC Bench》
コンスタンティン・グルチッチによる「TRAFFIC Bench(トラフィックベンチ)」は、スティールロッドのワイヤーが描くグラフィカルなラインが印象的なデザイン。シンプルなクッションとワイヤーレッグのバランスが絶妙で、インパクトがありながらも軽やかな印象に。クッションは北欧のテキスタイルメーカー、クヴァドラ社のもので、屋内用のファブリックとレザー、屋外用のファブリックを展開。TRAFFICというネーミングは、自由自在に伸びるフレーム形状が、車が行き来する道路の交通網を思わせるところからグルチッチ本人が命名。
《Quaderna》
3cm四方のグリッドが描かれたグラフィカルなベンチは、70年代のイタリアで起こったデザイン運動“ラディカル・デザイン”の草分け的存在、スーパースタジオによるもの。1970年にザノッタ社から発表された「Quaderna(クアデルナ)」シリーズは、素材開発から行い、幾何学的形態を追求したデザインで、発表から30年以上経った今でもまったく古さを感じない。アートとして置きたい名作。
《SHIN Bench》
ミニマルな構造美を追求したアイアンベンチ。クールな中に手仕事のあたたかみを感じさせる“鉄”の魅力を最大限に活かしたデザイン。“クロテツ”は、鉄の加工・溶接を手掛けてきた杉山製作所がスタートした鉄家具ブランドで、コンセプトは「魅せる素材」。グラフィカルなデザインと職人がハンマーで叩き鍛えた無骨な鉄の表情が特徴。シートはファブリックとレザーから選べる。
《FOSTER 510》
イギリスを代表する建築家、ノーマン・フォスターによるホワイトレザーのミニマルなベンチ「FOSTER 510 (フォスター510)」。クラシックなステッチディティールがアクセントになった直線的なフォルムの潔いデザインで、上質なレザーが気品を漂わせ、凛とした美しい佇まいが品格を醸し出している。ドイツの老舗家具ブランドWALTER KNOLL(ウォルター・ノル)では、牛の飼育環境から徹底的に管理した最高級のレザーを使用。国際的なデザイン賞red dot awardも受賞。
《Tuxedo Bench》
深みのある上品なレッドが印象的なハンサムなベンチ。「Tuxedo Bench(タキシードベンチ)」は、デザイナーのクレイグ・バッサムと、クリエイティブ・ディレクターのスコット・フェローズの2人で2003年に立ち上げたユニット、バッサムフェローズによるもの。不要な部分をすべて削ぎ落としてエレガントなフォルムに、視覚的な軽さと浮遊感を作り出すために、床から“浮いて”見えるようにデザインされた。
《Girard Color Wheel Ottoman》
アレキサンダー・ジラードらしい遊び心いっぱいのファニチャー「Girard Color Wheel Ottoman(ジラードカラーホイールオットマン)」。ハーマンミラーが発売したジラードデザインの唯一のファーニチャーシリーズの復刻第一弾で、もともとはブラニフ航空の空港ラウンジのためにデザインされたもの。カラフルなパッチワークで彩られた大胆なデザインで、ひとつ置くだけで空間をより印象深いものにしてくれる。
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