Interior
モダン和食器 – 1 –暮らしに馴染む
シンプルで洗練された器
和食器は日本の伝統文化として誇れるもののひとつとして挙げられ、多くの人を魅了している。各地に多くの窯元がある中、今回は現代生活にフィットするモダンで洗練されたデザインの和食器を紹介する。
前半では、平安文化秀衡塗の技術を現代に生かした漆器、日本の伝統的な器のカタチとして受け継がれてきた重箱、柳宗理デザインの皿、森正洋デザインによる白山陶器の器、注目の若手作家折笠秀樹デザインの器や伝統的な湯呑みを無地にすることでモダンにアレンジしたまんぼう湯呑など、暮らしに馴染みやすいシンプルでモダンな器をセレクトした。
《秀衡塗のモダン小鉢》
秀衡塗の小鉢は、すべてがすっぽりと収納できる設計で、3サイズの小鉢と収納時には蓋の役割をする皿のセット。直線的フォルムと上品な金箔が印象的なモダンな漆器。秀衡塗は平安時代に岩手県平泉で栄え、1985年には伝統的工芸品に指定された。
《白磁の重箱》
積み重ねて重箱、単体で鉢として使える器は、 身と蓋が別売りなので使い方も組み合わせも自由。現代の生活に馴染みやすい無地の白磁にシャープなプロポーションが魅力で、和洋食器だけでなく菓子器としても良さそう。特別な日も日常も活躍する重ねの器だ。
《柳宗理の出西窯丸皿》
柳宗理がデザインした出西窯の丸皿。出雲市に窯元を構える出西窯は、土、釉薬、窯焚きの薪木すべてを島根県産にこだわり、柳宗理の父、 柳宗悦が提唱した「用の美」に深く感銘した地元の若者5人が開いた窯場。柳宗悦とも関わりが深いイギリス人の陶芸家バーナード・リーチや河井寛次郎の教えを受けながらモダンでシンプルなスタイルを確立した。
《石目食器》
素朴でありながらクールな印象の石目食器は、珪砂を練り込んだ信楽の赤土に土灰を薄く施して高火度で焼成した手挽き。洋風料理でも馴染みやすい洗練されたデザインの和陶器。
《南部鉄砂糖入》
装飾性を省いたシンプルなフォルムが美しい南部鉄器のシュガーポット。鉄器ならではの重みが独特な存在感を放ち、ひとつ置くだけでティータイムを格上げしてくれる。
《セピア色の器》
幾重にも巻かれた“麻の糸”をモチーフにしたデザインで、白磁に麻糸を染めたような雰囲気のセピア色が映える美しい器。 程よく深さのあるフォルムなので盛りつける料理を選ばない。また、和風だけでなく、洋食、エスニック料理などさまざまなテイストに馴染みやすいモダンな和食器だ。
《素朴でモダンな器》
茨城県笠間市で作陶している折笠秀樹氏の器は、藁灰と木灰を使って作られた素朴でありながら洗練されたデザイン。茶と白の配色が力強い印象で食卓を華やかにしてくれる。長皿はサンマなどを丸々一匹盛り付けられるサイズ。
《白山陶器の浅めん丼》
シンプルなフォルムに天目の黒、透明感のある青磁の青緑色が際立つどんぶりは、森正洋デザインによる白山陶器のロングセラー。高い焼成温度による強度に優れた磁器で、使い心地の良い美しい器だ。麺類や丼ものだけでなく煮物やサラダにも良い。
《まんぼう湯呑》
「まんぼう湯呑」は、益子で古くからつくられているカタチに、伝統的な釉薬を単色でかけた無地の湯呑みで、内側まできれいに釉薬をかけられた仕上げ。ぽってりとした懐かしいカタチと、奥行きのある色のバランスが魅力。
shop list
TIME & STYLE MIDTOWN 03-5413-3501
D&DEPARTMENT PROJECT 03-5752-0120
designshop 03-5791-9790
TODAY’S SPECIAL Jiyugaoka 03-5729-7131
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