スタッキングチェア後編では、さらにコンパクトに収納できて、ちょっとしたテーブルとしても活躍するスツールを紹介する。誕生から80年を迎えたアルテックのスツール60、三角形が美しいカタチをつくる無垢のスツール、2009年に復刻したアルネ・ヤコブセンデザインのドットスツール、プラスチックで有名なカルテルの チャールズ・ゴースト、柳宗理の名作エレファントスツール、置くだけでアートになるオブジェのようなスツールワンなど、さまざまな空間にフィットするスツールをセレクトした。
《STOOL 60》
スツール60 80周年エディション パイミオカラー φ380 H440mm 左からターコイズ・ブラック・ホワイト・オレンジ・淡いグリーン・イエロー 各26.250 アルテック東京オフィス
スツール60 80周年エディション マイク・メレーモデル φ380 H440mm 左からブラック×レッド×ホワイト×バーチ・バーチ×ホワイト×ピンク・イエロー×ブラック×ホワイト×バーチ・ブラック×ホワイト×バーチ・ターコイズ×ブラック×バーチ・ホワイト×バーチ×ブラック 各28.350 アルテック東京オフィス
3本脚のシンプルを極めたデザインで有名な「スツール60」は、1933年にアルヴァ・アアルトによってデザインされてから80年が経った。
80周年アニバーサリーとして、 アアルトが1933年に手がけた建築、パイミオ・サナトリウムの内装色を再現した6色のパイミオカラーと、ドイツ人クリエーター、マイク・メレーによる脚と座面それぞれ違う色を施した配色スツールが発表された。
《LA TROIS》
ラ・トロア 一辺430 H415mm 各¥39,900 工房宮地
北海道産のクルミで作られた3本脚スツール。一辺が430mmの三角形の座面が特徴で、6脚までスタッキングが可能。合わせて並べれば6角形、重ねれば多角形の美しいカタチをつくる個性的なデザイン。
工房宮地は、デザインから制作までのすべてを 木工作家、 宮地鎮雄氏の手作業によって制作している。
《Charles Ghost》
チャールズ・ゴースト φ265 H460mm クリスタル・イエロー・グロッシーホワイト 各¥15,800 Kartell/sempre.jp
家具デザインや有名ホテルの内装、建築まで手がけるフィリップ・スタルクデザインのポリカーポネート製スツール。丸みを帯び、穏やかにカーブしているシートと脚は1800年代のクラシカルスツールを表現している。モダンな素材とクラシカルな雰囲気を併せ持ち、積み重ねたときに独特の美しさをつくる。
Kartell(カルテル)は、50年以上の歴史を誇るイタリアの家具メーカーで、モダンなカラーリングのプラスチック製品で知られている。
《DOT™》
ドットスツール φ340 H440mm 左からウォールナット ¥29,400 ペトロールブルー・ライム(廃番)・ブラック・ローズ(廃番)・ホワイト・オレンジ 各¥27,300 以上フリッツ・ハンセン日本支社
1953年にデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンによってデザインされたスタッキングスツール。後に廃番となるが、多くのアンコールに応え2009年に待望の復刻。シンプルを極めたレトロなデザインなので、単色で揃えても、さまざまな色をミックスして重ねても楽しい。
《Elephant Stool》
エレファントスツール W510 D465 H370mm ホワイト・ブラック(レッドは現在取扱いなし) 各¥10,500 Vitra Design Museum/hhstyle.com 青山本店
象脚が印象的なスツールは、1954年に柳宗理によってデザインされた名作。デザイン誕生から50周年を迎えた2004年、21世紀も愛され続けるプロダクトとして、スイスの家具メーカーVitra Design Museum(ヴィトラデザインミュージアム)から再復刻した話題のスツール。重ねてもスマート、またスツールとしてだけでなくサイドテーブルとしても活躍しそうだ。
《Stool-One》
スツールワン W535 D460 H740 SH670mm レッド・ブラック・ホワイト 各¥45,150 KONSTANTIN GRCIC/Magis Japan
三角形のモジュールからデザインしたオブジェのようなスツール。屋外でも使用できて、蜂の巣のような複雑なデザインでありながら4脚までスタッキング可能だ。また、重ねればさらに独創的なカタチをつくり出す。
多くの作品がNYのMoMA美術館等のパーマネントコレクションに選定されているインダストリアルデザイナー、 KONSTANTIN GRCIC(コンスタンチン・グルチッチ)によるデザイン。