Interior

注目の輸入新作家具セレクション – 2 – ル・コルビュジエとA・チッテリオ
建築家デザインのチェア&ソファ

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前回に続いて、海外の有名家具メーカーが2011-2012年に発売した家具の中から、注目のチェアとソファをセレクト。今回はモダニズム建築を代表する建築家、ル・コルビュジエのアウトドア用チェアとソファ、そして、イタリアの現代建築家、アントニオ・チッテリオによるソファとチェアを紹介する。

《LC1 OUTDOOR》
designed by LE CORBUSIER, PIERRE JEANNERET, CHARLOTTE PERRIAND

ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアなどとともに、モダニズム家具のアイコンのひとつ、LC1のアウトドア仕様。このチェアはシンプルかつ軽快な印象で、元々、テラスや屋上庭園などでの屋外スペースに無理なく調和するデザイン。アウトドア対応の新仕様での発売は、使えるシーンが増えてル・コルビュジエファンにはうれしいところだ。

アウトドア用にはじめてつくられたこのLC1では、フレームに腐食抵抗を強化したステンレススティールを、脚端にはPVC(ポリ塩化ビニル)を使用。地は耐久性のあるPVCコーティングされたポリエステル生地で全5色が用意されている。

W600 D650 H640 SH400 AH580mm フレーム:304ステンレススティールパイプ(鏡面磨き仕上げ) 背・座・アーム:ファブリック ¥346,500(税込) 販売:Cassina ixc.


《LC3 OUTDOOR》
designed by LE CORBUSIER, PIERRE JEANNERET, CHARLOTTE PERRIAND
W1680 D730 H605 SH420mm フレーム:304ステンレススティールパイプ(鏡面磨き仕上げ) 背・座・アーム:透水性ポリウレタンフォーム・パイネイラパッティング ¥966,000(税込) 販売:Cassina ixc.
このLC3もLC1と同じく、モダニズムが生んだ傑作家具のひとつ。ステンレススティールを磨き上げてクロームメッキと同様の仕上げとした上に、さらに腐食加工を加えて、屋外での使用にも耐えうるものとしている。80%の空気を含んだ空洞構造のクッションは柔らかく、体にしっくりとくるスケールとこの柔らかさとのコンビネーションの良さは格別の感触。オーガニックでアレルギーを起こさない100%の生分解性で、吸収力に優れていながらも、速乾性の高い自己脱水型のポリウレタンを使用しているため、湿気や臭気の発生を防げる。ファブリックは、PVC(ポリ塩化ビニル)コーティングを施した高耐久性のポリエステルファブリック、もしくは、防汚アクリル繊維を使用したファブリックの2種類を用意。子供やペットのいる家庭での室内の使用にも向いている。


《GRANDEMARE》 designed by Antonio Citterio

W1,500〜3,300 D1,000〜1,150 H620 SH360mm ¥854,700(税込)〜 販売:FLEXFORM
約30年の間、FLEXFORM社のデザイン総監修を手がけてきた建築家、アントニオ・チッテリオのデザイン。タイトルのごとく、ゆったりとした雄大な海をイメージしてつくられている。同社のラインアップの中で初となる本体と座面クッションを一体化させた新構造を採用。座の位置が低くまた奥行きがあるため、姿勢を崩して座ることになり、リラックスした快適さが味わえる。人体と実際の使用シーンへの理解から生み出されたこの快適さは、クッションを使用することでさらに増す。


《GUSCIOALTO》 designed by Antonio Citterio

こちらもGRANDEMAREと同じく建築家、アントニオ・チッテリオが手がけたもの。ソファとともに海と関連したコンセプトで、貝をイメージしてデザインされたパーソナルチェアだ。滑らかでエレガントなフォルムはモールドウレタンによってはじめて可能になったもの。こちらも座の位置が低めのため自然とくつろいだ気分に。この手の椅子では珍しく、座と背が回転するため、さらにリラックスできる。
W680 D940 H950 SH340mm ¥502,950(税込)〜 販売:FLEXFORM