Hobby
緑の中の、オトコの秘密基地プライベートジムと
ツリーハウスのある夢の空間
![母屋のキャットウォークを伝い、階段を上がると、緑に囲まれたツリーハウスに到着。キッチンから食材を運んで、ウッドデッキでバーベキューを楽しむことも。 母屋のキャットウォークを伝い、階段を上がると、緑に囲まれたツリーハウスに到着。キッチンから食材を運んで、ウッドデッキでバーベキューを楽しむことも。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_eye.jpg)
都内でフィットネスジムを経営しながら、生まれ故郷でもある湘南にこの家を建てたのが3年半前。家を建てる場所には、あえて森を背負った傾斜地を選んだという。
「平らに造成した土地よりも、自然との距離が近いのが傾斜地の魅力です。近隣との距離もほどよく保たれますし、なにより常に森の中で生活している感覚がとても心地がいいんです」
傾斜地を造成すれば四角い家を建てることも可能だったけれど、なるべく森を生かすために台形の家にすることを選択。
「ふたつの祠が置かれた樹があったのですが、もちろんその樹は切らずに家の中に取り込みました。野生のリスが走り回るそのご神木を見ながらトレーニングをし、樹を見ながら風呂でリラックスすると、不思議とエネルギーがカラダに満ちてくるんです」
![母屋のキャットウォークを伝い、階段を上がると、緑に囲まれたツリーハウスに到着。キッチンから食材を運んで、ウッドデッキでバーベキューを楽しむことも。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_001-700x466.jpg)
![暖房は地元の鉄工所で特注した薪ストーブ。「冬の朝に海に入った後は、この薪ストーブでカラダを暖めます」](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_0021-340x392.jpg)
![「台はテーブルとしても使いますが、この上でゴロンと横になると気持ちいいんです。小さな窓から見る森の景色も最高です」](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_0031-340x392.jpg)
![ツリーハウスから母屋へと続く階段。母屋の屋上にもイスがセットされていて、そこからも稲村ケ崎の景色を楽しめる。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_0051-340x464.jpg)
![母屋の屋根の上まで樹が貫いているので、家そのものがツリーハウスのような赴き。少年気分で屋根の上のブランコ遊びも。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_0061-340x464.jpg)
森を存分に楽しむツリーハウス。
藤井さん宅から海まで自転車で1分。山と山に挟まれた稲村ケ崎は、海からの気持ちいい風が通り抜ける最高のロケーション。
そんな素晴らしい場所ならではのお楽しみが、このツリーハウスだ。夏は窓とトップライトを開放し、星と森の息吹を間近に感じられる場所に。冬はストーブに薪をくべて、心地の良いヒーリングスポットになる。
「友達が遊びに来た時はここに泊まってもらったりもします。電気の照明もありますが、夜はキャンドルを灯すと最高なんです」
藤井さん宅の敷地面積は550坪。現在はまだその一部しか使われておらず、大半は手付かずの森のまま。
「ゆくゆくは森の中にツリーハウスを増やしたいと思っています。ツリーハウス同士をつないで、自然の中でアスレティック・トレーニングができるようにもしたいと考えています」
藤井さんが本格的にスノーボードに取り組んでいた頃、カナダのウィスラーに4年半住んでいたそうだ。その時にアウトドアスポーツを楽しむ人や、トレーニングの中に積極的に自然を取り入れる方法を見て、いつかは実現したいとの思いがあってこの家を建てたのだそうだ。
![時計はジョージ・ネルソン。カウンターは、玄関ドアと同じく、建材として使われる武骨な材料をあえて使った特注品。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_007-340x510.jpg)
![長さが3メートル以上あるスタンドアップパドルボードの出し入れも余裕の玄関ドア。ドアの重さは120kgにもなるそうだ。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_009-340x510.jpg)
![スポーツ選手の控室のような雰囲気。9メートルもの天井高を生かして、マウンテンバイクは空中を飛ぶ位置に収納。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_008-340x510.jpg)
![トレッドミルはエントランスに。窓の外の景色を眺めながら軽快に有酸素運動ができる。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_010-340x510.jpg)
玄関ドアを開けるとすぐに男の遊び場空間に。
天井高9メートルの抜け感が気持ちいいエントランスラウンジには、サーフボードの上に立ったまま乗りオールを使ってパドルするスタンドアップパドルボードや自転車など、藤井さんお気に入りの遊び道具がたくさん飾られている。キャットウォークからハンモックが吊るされ、夜には300インチのプロジェクターで仲間とサーフィンの映像を楽しめる。
この家の設計は、藤沢在住の建築家、山内真人さん。
「傾斜地の設計を得意とされている方でしたし、お話をするとお互いのバイブスがピッタリ合いました。僕が山内さんに伝えたのは、デザイナーのチャールズ・イームズの自邸のような、森の中にあって生きる建物にしたいということ、トレーニングジムとプライベートなスペースが違和感なく両立することということだけでしたが、実際に3年半暮らしてみて、その居心地のよさに驚いています。あまりの気持ちよさに、ほとんど東京に帰らなくなったほどです(笑)」
建てた当初は、鎌倉と都内との生活が半々になると思っていたので、ここはコンパクトかつワガママを叶えた別宅として考えていたのだそうだ。
「たとえばソファとか書斎のイスとか、普通の家だちくつろげる場所や長い時間いる場所が限られてくるものですが、この家はどこにいても心地がいいんです。吹き抜けのあるエントランス、ツリーハウス、2階のリビング、バスルーム、ジム……、そのどこからでも緑が見えるのが、居心地の良さのポイントなのかもしれません」
美しい空間で、美しいカラダを作る。
天井が高く開放感のあるプライベートジム『ROCK★STEADY★GYM 鎌倉』には、イタリアTechnogym社製のレアな高級マシンがフル装備されている。ダンベルやバランスボールなどの小物までTechnogym社製で揃えられている。ここは、各界の著名人が藤井さんにプライベートレッスンを受ける為にお忍びで通う秘密のスペースでもある。
「テクノジム社の「キネシス」をここに設置するために、壁も特別に強度を上げてもらいました。高級感のあるブラウンレザーの質感がとても気に入っています」
![アントニオ・チッテリオがデザインしたTechnogym社製のマシン。本革仕様のモデルは、日本に僅かしかないレアなもの。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_013-340x409.jpg)
![筋肉トレーニング、加圧トレーニング用のベルトや、格闘技系のエクササイズに使う道具も、すべてスタイリッシュ。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_015-340x510.jpg)
![「キネシス」1台で200種類以上の運動が可能だそう。サーフィンのパドルなど、種目に特化したトレーニングもできる。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_014-340x409.jpg)
![「バーベルを何キロ上げたいといったような具体的な目標を立てたい方には、従来型のマシンが適しています」](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_016-340x226.jpg)
![ダンベルもテクノジム社製のもので統一されている。美しいデザインのダンベルがズラリと並ぶ様は壮観。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_017-340x226.jpg)
ご神木を眺めながらバスタイムを。
建物の横に、諏訪神社と那智権現の祠がある。そこから生えている樹は、藤井さん宅のバスルームを貫き、屋根の上で葉を茂らせている。そのご神木を眺めながら風呂に入れるように、幹を囲むようにガラス張りの窓を作ったそうだ。
「2つの祠があるのも、この土地を購入した決め手になりました。パワースポットでトレーニングをして、風呂に入れるなんて最高じゃないですか」
ちなみに那智権現は那智の滝を神体として祭られている。滝のように水が流れるハンズグローエ社の洗面所の水栓から、那智の滝に思いを馳せる。
![大きな窓からたっぷり光が差し込む明るいバスルーム。窓を開け放てば、森の緑や、鳥のさえずりも楽しめる。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_018-340x434.jpg)
![ジャグジーで1日の疲れを癒す。湯船に浸かりながら右を見れば、この家のご神木の木肌を眺められる。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_0201-340x382.jpg)
![自然の滝のような水の流れが楽しい水栓は、ハンスグローエ社のフィリップ・スタルクのデザイン「アクサースタルクX」。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_0221-340x382.jpg)
![樹の生える方向に合わせて斜めになっているガラス窓から、木肌を眺めながら風呂に浸かれる。リスも遊びに来るそうだ。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_019-340x510.jpg)
![樹の根元には祠が2つ。「諏訪神社と那智権現のものだそうです。パワースポットでトレーニングし、風呂に入れる最高の場所です」](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_021-340x510.jpg)
日用品や普段使わない遊び道具は、半地下の収納スペースに収められている。
「ツリーハウスも増やしたいですし、もう1軒、ガレージと家を建てたいとも思っています。ツリーハウスは、機会があればツリーハウスビルダーの小林崇さんにお願いしたいとも……。ここ鎌倉をベースにどんなことをして楽しもうか、日々考えながら過ごしています」
![スタンドアップパドルボードが出迎えるエントランス。右上に、ツリーハウスが見える。ポストはこの家のための特注品。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_023-340x510.jpg)
![窓と壁がリズミカルに配された外観。家の形が三角なのは、土地を造成せずに自然の傾斜を生かして建てたため。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_024-340x226.jpg)
![日本に数台しかないという「BRUTE」は、クライスラーのジープをベースに、USより取り寄せたピックアップキッドを装着。](https://img.100life.jp/2013/10/131021_fujii_025-340x226.jpg)