ロンドンの雑貨店「LABOUR AND WAIT(レイバー・アンド・ウェイト」。この2月、ロンドン以外の地では初となる路面店が千駄ヶ谷にオープンした。2000年に洋服のデザイナーだったサイモンとレイチェルが「時代を超えて愛せるものを」というコンセプトをもとにオープンさせた生活雑貨店。商品セレクトは「完成度が高く、形が美しく、機能的であること。そして歴史の厳しい試練の中で生き残ってきたものであること。過去の遺物ではなく、今も、そしてこれからも通用するクラシックなもの」。ブランド名に左右されず、純粋にそのもののよさを分かってもらいたいという意向で、商品についているブランド名は全て外してしまうほどのこだわりを持つ。前編では、ハウスホールドグッズに注目。
《BRUSH・BUCKET・DUSTPAN》
トタン蓋付きダストパン W289 D110 H900mm ¥4,000
デッキブラシ レッド W300mm ¥2,100 インドアブラシ W300mm ¥4,300 クモの巣ブラシ W100mm ¥3,800 フェザーダスター L1180mm ¥6,800
バケツ(ブラック・ブリキ) W370 D190 H320mm 各¥3,800 トイレバケツ φ145 H200mm 各¥2,200 トイレブラシ L390mm ¥1,600
世界中のヴィンテージブラシを収集するほどブラシ好きなオーナー二人がセレクトしたブラシやダスターが用途別に多く取り揃う。イギリス製のブラシは赤いヘッドがポイント、硬いブラシなのでベランダや外構にもオススメ。クモの巣ブラシは、その名の通り天井の隅に張ったクモの巣を取り除くもの。長いハンドルと小さなヘッドが狭い所で活躍する。ベルギー製のオーストリッチダスターは、ロングハンドルとボリュームのあるフェザーが特徴で、存在感のあるルックスも魅力。トタンでつくられた蓋付きダストパンは日本製で、無骨な素材と丁寧なつくりに惹かれる。日本ではなかなか目にすることのないオーバル型のバケツは、ハンドルのフォルムやウッド使いが個性的なノスタルジックなデザイン。ガーデングッズや掃除道具などの収納にちょうどいい。生活感を感じさせないお洒落なトイレ用のブラシとブリキバケツ。天然素材のトイレブラシは、バクテリアが住みついて雑菌を退治してくれる。独特の質感が魅力のブリキバケツは、花や植物を生けてインテリアとしても使えそう。
《RULER・SCREWDRIVER》
折りたたみ定規 L1820mm ¥2,300 S字フック W45 H100mm 各¥150 ドライバーセット ロング L220mm ¥6,800 ドライバーセット ショート L75mm ¥5,800
ヨーロッパでよく見る木製の折りたたみ定規は、最大2メートルまで伸ばすことができ、たためば24cmとコンパクトに。精肉店で肉を吊るすフックとして使われていたものを、日常で使えるように先端をフラットにしたステンレスフック。磨きをかけていないマットな質感がめずらしい。イギリスの家具職人によってつくられたドライバーセットは、ビッドがマグネットで装着できるミニマルなデザイン。DIYや家具のメンテナンスが楽しくなるような美しい道具にも注目。
《COLLATOR》
ラック W160〜1259 D165 H200〜300m ¥15,000
アルミ製のラック。もともとは壁に垂直に吊り下げて書類や新聞を収納するもので、床置きにすればマガジンラックとして使える。伸縮自在なので、本や雑誌はもちろん、狭めに設置すれば、デスク上でレタースタンドとしても。無骨でインダストリアルな雰囲気がカッコイイ。
《GUERNSEY SWEATER・JEANS》
ジーンズ ¥32,000 ガンジーセーター ¥19,800
2016年にスタートしたロンドンの気鋭デニムブランドのストレートジーンズ。素材と縫製にこだわり、地元ロンドンの職人によって丁寧につくられている少量生産のため、日本ではレイバー・アンド・ウエイトをはじめとするごく限られたショップでしか入手できないそう。1800年代から伝わる伝統的なガンジーセーター。もともとは海で働く漁師につくられた服のため、耐水、耐久、実用性に優れる。堅く編まれた質感と、暗い所でもスムーズに着用できるように前後区別のないデザインが特徴で、多少の雨ならものともしないぎっしりと詰まったブリティッシュウールが魅力。すべてのアイテムは、伝統やブランド名に左右されず、オーナー二人のセンスと審美眼で選ばれたもの。
《TAPESTRY BLANKET》
ヴィンテージブランケット W225 H225mm 各58,000
ヴィンテージのタペストリーブランケットは、英国南西部ウェールズの伝統工芸で、一日に数枚しか織ることができないという稀少なもの。英国では長い歴史を持つこのブランケットは20世紀初頭から織られていて、代々引き継ぐ習慣があるという。ノスタルジックな雰囲気が漂う独特な柄と色合いが魅力の一点もの。また、上質なウールは素足で歩くととっても気持ちがよいので年間を通して使うことができる。
《LABOUR AND WAIT TOKYO》
サイモンさんとレイチェルさんが一番気に入っているというディスプレイ。
ヴィンテージアイテムが年代物のショーケースに並ぶ。
オーナー二人が旅先で見つけたブラシ付きのハンガーや日本製の棕櫚束子など、世界中から集められたヴィンテージのブラシコレクション。
むきだしの配管がかっこいいインダストリアルな内装。
1970年代の建物のタイルをそのまま生かしたディスプレイ。
サイモンさんとレイチェルさんが、オープンに向け内装やディスプレイを直々に手がけたというこだわりの空間。ヴィンテージのブラシコレクションや、パンチングボードに並べられたさまざまなアイテムは、大切に額装された愛用品の様。路面店でのみ販売されるヴィンテージアイテムは、ガラスショーケースに収納されている。1970年代の建物を生かした内装は、剥き出しの配管がアクセントになったインダストリアルな空間。
商品価格は、消費税別の本体価格です。