リノベーション+DIYインダストリアルな雰囲気とヨーロッパの優しさをMIX

リノベーション+DIYインダストリアルな雰囲気と
ヨーロッパの優しさをMIX

女優の野村佑香さんは、リノベーションした家にDIYで棚を増やしたり、古道具屋で買ったものを自分流に使いスタイルのある暮らしを楽しんでいる。

どちらかといえば佑香さんはヨーロッパの香りのするもの、夫はアメリカの工場のようなインダストリアルな雰囲気が好きなのだそう。佑香さんの好みが多く反映されている場所、反対に夫が主導権を握っている場所もありながら、家全体を見ると、二人の好みがうまくミックスされたオリジナルなスタイルになっている。

「リノベーションは、『無相創』の米原政一さんにお願いしました。西荻窪に米原さんのショップがあって(現在は下北沢に移転)、古材や鉄を使うセンスがすごく好きで、よく通っていたんです。何度も打ち合わせをして、最終的に自分たちの希望や予算にピッタリなものに仕上げていただきました。米原さんじゃなければ、思い描いていたようなリノベーションはできなかったと思います」


天井を抜いて、階段をつけて一部ロフトのように使っている。工場や倉庫をイメージさせる梁がクール。

天井を抜いて、階段をつけて一部ロフトのように使っている。工場や倉庫をイメージさせる梁がクール。

「階段も『無相創』で作っていただきました。鉄製の骨組に、踏み板は古材を使っています」

「階段も『無相創』で作っていただきました。鉄製の骨組に、踏み板は古材を使っています」

古道具屋を回るのが好きという野村さん。もともとの用途はわからなくても、自分流につかいこなしている。

古道具屋を回るのが好きという野村さん。もともとの用途はわからなくても、自分流につかいこなしている。

古道具屋で買った石油ストーブは、今年の冬から使う予定とか。手前の乾燥剤を入れていたと思われる場所のある箱も古道具屋で。

古道具屋で買った石油ストーブは、今年の冬から使う予定とか。手前の乾燥剤を入れていたと思われる場所のある箱も古道具屋で。

ロフトのスペース。「居心地はいいんですが、夏は暑いんです。部屋として使うためには、暑さ対策が必要ですね」

ロフトのスペース。「居心地はいいんですが、夏は暑いんです。部屋として使うためには、暑さ対策が必要ですね」

医療用の器具や、飾り気のない事務用品を、小物の収納に使っている。

医療用の器具や、飾り気のない事務用品を、小物の収納に使っている。

「夫が箱やバットを集めるのが好きなんです。集めるだけではなくて使わないとね、ということでリモコン入れにしました(笑)」

「夫が箱やバットを集めるのが好きなんです。集めるだけではなくて使わないとね、ということでリモコン入れにしました(笑)」

木の柱をコンクリートで巻いている。構造の補強金物に見えるパーツは、実は木の造作。

木の柱をコンクリートで巻いている。構造の補強金物に見えるパーツは、実は木の造作。


「インテリアショップを見て回るのが好きです。古道具の意外な使い方や、モダン家具の斬新なコーディネイトとか、アイディアをたくさん盗みます(笑)。たとえば、『D & DEPARTMENT』で使っている什器がカッコよかったので、本棚やクローゼットとして使わせてもらいました」

サンフランシスコに留学経験もあるご主人は、サンフランシスコのカフェ『Sightglass Coffee』の内装が好きで、写真を米原さんに見てもらいながら、リノベーションの相談をしたそうだ。
「我が家にはケーブルやパイプが剥き出しの場所があるのですが、工場のようなカフェの雰囲気を出すために敢えてそうしてもらいました」

リノベーションの際、天井を抜いて、梁と天井が見えるようにしてもらった。
「一部の梁をコンクリートで囲ってもらったので、カフェの武骨な雰囲気により近づきました。ほんとうは細い梁を無くしてもっとスッキリさせたかったのですが、構造上必要とのことで、残す事になりました。今思えば、ライトやモビールなど、梁に吊るして楽しめるインテリアもあるので、かえって良かったと思っています」


「柵として使われていたものを横に使って棚にしました。フックをつけて、鍵をかけられるようにしています」

「柵として使われていたものを横に使って棚にしました。フックをつけて、鍵をかけられるようにしています」

壁に棚をつけるときは、下地センサーを使い、木下地が入っている場所を探す。

壁に棚をつけるときは、下地センサーを使い、木下地が入っている場所を探す。

「玄関扉に使ったお気に入りのベンジャミンムーアのペンキを無印良品の棚に塗って、洗濯機の上の空いていた壁につけました」

「玄関扉に使ったお気に入りのベンジャミンムーアのペンキを無印良品の棚に塗って、洗濯機の上の空いていた壁につけました」

コードの長さを調節するために使っているのは、古道具屋さんで見つけた古い木の糸巻き。

コードの長さを調節するために使っているのは、古道具屋さんで見つけた古い木の糸巻き。

ホテルのバスルームによくある、使わないときは収納されるロープ。「壁の強度をセンサーで計ってから取り付けました」

ホテルのバスルームによくある、使わないときは収納されるロープ。「壁の強度をセンサーで計ってから取り付けました」


DIYで壁面を有効活用

「壁は左官職人に腕を奮っていただきました。できあがった白壁がとてもキレイで、引っ越した当初は壁に画鋲も刺せませんでした。自分の家を作ったら、賃貸ではできなかったこと……壁に穴を開けたり、やりたいことをやろうと思っていたんですが(笑)。でもやっと最近、棚をつけたりできるようになったんです」

この家に引っ越してきてからあまり出番がなくなってしまった無印良品の棚。玄関ドアの塗装に使ったベンジャミンムーアのペンキが残っていたので、そのお気に入りのブルーに塗り、洗濯機の上の壁に空いていたスペースに取り付けた。

「それほど重いものではないので、額縁を下げる用途のピンで留めています。強度の必要なものを壁につける時は、下地センサーを使い、壁のボードの下に隠れている木下地を探し、そこに固定します」


ニュアンスのあるムラが素敵な壁。「部屋を壁で仕切って、裏側はウォーキングクローゼットにしました」

ニュアンスのあるムラが素敵な壁。「部屋を壁で仕切って、裏側はウォーキングクローゼットにしました」

玄関はコンクリート打ち放しに。「外もツヤのある仕上げにしたかったのですが、雨が降ると滑るので内側だけにしました」

玄関はコンクリート打ち放しに。「外もツヤのある仕上げにしたかったのですが、雨が降ると滑るので内側だけにしました」

「『無相創』で作ってもらったストック棚です。手前に網があることで、奥に置いたロールも取り出しやすいんです」

「『無相創』で作ってもらったストック棚です。手前に網があることで、奥に置いたロールも取り出しやすいんです」

「階段の踏み板には古材を張ってもらいました。ビスで無造作に打ち付けてある感じも気に入っています」

「階段の踏み板には古材を張ってもらいました。ビスで無造作に打ち付けてある感じも気に入っています」

「もともとあった階段の手摺りの表面を剥がして、革を巻いて、すごくカッコよく甦りました」

「もともとあった階段の手摺りの表面を剥がして、革を巻いて、すごくカッコよく甦りました」



次は外回りのリノベーションに着手します

「キッチンはIKEAで、タイルは『Playmountain』で買って、戸棚は家具職人に作ってもらいました。施主持ち込みの品ばかりのキッチンでしたが、米原さんがそれらをキレイに入れてくださいました」

今年の2月に引っ越して、この家での暮らしも半年以上が経過。家の中はおおよそ完成に近づいてきたので、次は外回りに着手する予定なのだとか。

「バルコニーを作る予定で、今は見積もりをいただくところまで来ました。どんなバルコニーにしたらいいのか考えているときは、外を歩けばバルコニーのあるお宅に目が留まってばかりいました。ちょっとした不審者だったかもしれません(笑)。バルコニーができたら、次は屋根や外壁もリノベーションしたいと思っています。その時はまた、いろんなお宅の外壁を見て回る事になると思います(笑)」


キッチンカウンターはIKEA。タイルは、サンフランシスコのヒースセラミックス。

キッチンカウンターはIKEA。タイルは、サンフランシスコのヒースセラミックス。

木目の違いが楽しい戸棚は、家具職人に作ってもらったもの。「ラッチ式なので、濡れた手でも扉が開けやすいんです」

木目の違いが楽しい戸棚は、家具職人に作ってもらったもの。「ラッチ式なので、濡れた手でも扉が開けやすいんです」

「家の中が片づいてきたので、今は外回りのリニューアルをいろいろと計画しています。テラスも作る予定でいます」

「家の中が片づいてきたので、今は外回りのリニューアルをいろいろと計画しています。バルコニーも作る予定でいます」

野村佑香さん。「キッチンは、私がやりたいように作った場所です。使い勝手がよく、かつ自分らしく作ることができました」

野村佑香さん。「キッチンは、私がやりたいように作った場所です。使い勝手がよく、かつ自分らしく作ることができました」

古い本棚の塗装を剥がして、戸棚の下の壁につけた。「普段よく使うものをここに置いています」

古い本棚の塗装を剥がして、戸棚の下の壁につけた。「普段よく使うものをここに置いています」

「毎日お弁当を作っています。夫からの感謝のメモを見ると頑張ろうっていう気持ちになれるので、ここに貼ってるんです(笑)」

「毎日お弁当を作っています。夫からの感謝のメモを見ると頑張ろうっていう気持ちになれるので、ここに貼ってるんです(笑)」

野村邸
設計 米原政一(無相創)
所在地 東京都杉並区
構造 木造
規模 地上2階
延床面積 85.17 m2